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EV連携で太陽光発電を効果的に自家消費。パナソニック新V2H蓄電システム
2022年12月2日 15:04
パナソニック エレクトリックワークス社は、電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を家庭へ供給する「V2H(Vehicle to Home)」と蓄電池を連携させ、太陽光発電の電気を家庭で自家消費するV2H蓄電システム「eneplat(エネプラット)」を2023年2月21日から受注開始する。
価格はパワーステーション(6.0kW)「LJRE31B」が968,000円、蓄電池用コンバータが407,000円、V2Hスタンド(6.0kW)「LJV1671B」が176万円、蓄電池ユニット(3.5kWh・屋内)「LJB1335」が114万4,000円、蓄電池ユニット(6.3kWh・屋側)「LJB2363」が203万5,000円、蓄電池ユニット(6.7kWh・屋内)「LJB1367」が209万円。また、家電や住宅設備機器を連携させる「AiSEG2(アイセグ2)」のバージョンアップを2023年夏に実施し、「eneplat」と連携する。
電気自動車(EV)の普及や電気代高騰などを受け、太陽光でつくった電気を「売電」ではなく、家庭内で利用する「自家消費」のニーズが高まっている。「eneplat」は、業界初のEVと蓄電池による同時充放電を実現し、より多くの太陽光発電を家庭内で有効活用できる。これにより、太陽光発電の売電量・系統からの購入電力量を減らし、電気の自給自足を目指す。
また、AiSEG2が日々の電力使用量と翌日の日射量予報を元に余剰電力量を予測し、蓄電池の充放電を自動制御。AiSEG2とV2H(電気自動車)導入により、自家消費効果は従来の約50%から約90%と大きく向上し、CO2排出量として年間約1.0t削減向上に貢献できるという。
さらにAiSEG2が気象警報と連動し、電気自動車と蓄電池へ自動で充電。停電に備えて蓄電残量を確保する。停電が発生した場合でも自立出力6kVAを活かして、IHクッキングヒーターやエアコンなどの200V機器も利用でき、「温かい食事、快適な空調環境で普段に近い暮らしを送れる」という。
V2Hスタンドは、エアコン室外機1台分より小さい床面積で設置可能なコンパクトサイズ。駐車場の限られたスペースにも設置しやすく、電気自動車の購入に合わせて屋外工事のみで後から増設できる。
新製品は12月5日~7日「スマートハウスEXPO」のパナソニックブース、12月7日~9日「エコプロ2022」の東京都企画政策局(東京ベイeSGプロジェクト)ブースに出展。いずれも東京ビッグサイトで開催される。