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接触確認アプリ「COCOA」停止。17日から機能停止アプリを配信

新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」が停止する。11月17日から順次機能停止版のCOCOAアプリ「3.0.0」を配信開始し、利用者は画面の手続きに沿って機能停止の手続きを行なう。COCOAは'20年6月の開始以来2年5カ月で約4,117万ダウンロード、368万件の陽性登録が行なわれたが、役割を終えることとなる。

新型コロナの「発生届」の全数届出見直しに伴い効果が限定的となることから、機能を停止する。機能停止版アプリは、配布するユーザ数を1日ごとに徐々に拡大しながら配布し、1週間程度で全ての利用者へ配信完了する。機能停止の手続きは、12月末までに行なうよう呼びかけている。

COCOAは、いつでも任意にアプリの利用を中止できるが、機能停止版アプリ(3.0.0)に更新すると、アプリの操作で、端末内の接触確認機能を停止できる。COCOAでは、陽性者登録のための「処理番号」を発行していたが、機能停止と同時期に、処理番号の発行も停止する。

デジタル庁では、今後の感染症対策などに活かすためにユーザー調査を実施。最終アップデート版アプリにおいて、接触通知発生回数の調査を行なう。送信される情報は「利用者の年代」「利用者の通勤通学の有無」「アプリ利用開始日」「接触通知発生回数(日次)」などで、個人を特定できる情報は含まない。また、送信を望まない項目は回答しないことも可能。

接触通知発生回数(日次)の送信に同意すると、2022年4月7日以降に陽性登録者の接触符号を受信した日付と、各々の日付における接触判定の有無が送信される。COCOAでは14日以上前のデータはスマートフォン側で無効化していたが、今回に限り15日以上前の接触通知発生回数を有効化し、送信する。これにより、「接触通知が発生していた回数」を把握し、今後のデジタル技術を活用した感染症対策に活かすとしている。