ニュース

「信号機のない横断歩道」で60%が不停止 JAF実態調査

JAFは8月10日から8月31日に「信号機のない横断歩道」における歩行者優先についての実態調査を全国で実施し、その結果を10月24日に公開した。

調査は各都道府県で2カ所、全国合計94カ所において、信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両7,540台を対象に実施。歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は3,003台(39.8%)で過去最高となった。前年の調査時と比べて9.2ポイント増加し、毎年増加している傾向にあるが、いまだに約6割のクルマが止まっていないことになる。

なお、今回の調査で最も停止率が低かった県でも停止率20%を超え、'19年の調査の平均停止率(17.1%)よりも高いという結果となった。最も停止率が低かった県は沖縄県で20.9%、最も高かった県は長野県で82.9%。

交通ルールでは、「横断歩道における歩行者優先」を定めており、本来車両が横断歩道を通過するときに横断しようとする歩行者がいる場合には、横断歩道の直前で一時停止し、通行を妨げないようにする必要がある。また、横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるようあらかじめ速度を落とすこともドライバーの責務となっている。一方で、歩行者側も、横断歩道を渡る時はドライバーにその意思を伝えたり、無理な横断をしないよう心掛ける必要がある。

前方を走行する車両が横断歩道で一時停止している場合、歩行者の横断を優先している可能性があり、交通ルールでも、横断歩道の手前30m以内では前方の車両を追い越し・追い抜きしてはいけないと定められているため、横断歩道の手前では注意して運転する必要があると呼びかけている。