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ソニー、誰でも人工衛星で撮影できる「スタースフィア」体験イベント

ソニーは、一般ユーザーが人工衛星に命令して地球などの写真を撮影できるプロジェクト「STAR SPHERE(スタースフィア)」のシミュレーターを体験できるブースを、東京ミッドタウンで10月14日から11月3日まで開催するデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2022」に出展する。無料で入場が可能。

STAR SPHEREは、ソニーと東京大学、JAXAによる共同プロジェクトで、開発する人工衛星は「CubeSat」と呼ばれる小型衛星の一種。ソニーがカメラシステムなどを開発し、コンテンツやサービスを提供、東京大学は人工衛星の主要部分を開発し、JAXAは人工衛星開発・運用を中心とした技術・事業開発支援を行なう。元々ソニー社内の有志が集まって立ち上げたプロジェクトで、現在のメンバーも本職は別の部署で掛け持ちしている。

今冬打ち上げ予定の衛星は、リモートで地上から操作が可能。一般公開する「撮影シミュレーション」アプリによって、誰でも衛星に指示を出して撮影ができる。4K動画や静止画、HD動画によるライブ配信も可能になる予定。撮影シミュレーションアプリでは、実際に衛星が通過する予定のルートをリアルタイムで確認できる。アプリから自分が撮影したい場所と時間を指示すると「予約」が入り、衛星がその場所に到達した段階で指示通りの映像を取得し、地上に送信する。これによりユーザーは、人工衛星で宇宙から撮影した自分だけの映像を手に入れることができる。

イベントでは、宇宙から地球を撮影するシミュレーションを体験できる「Space Shooting Lab」を公開。人工衛星のミッションコントロールセンターをイメージしたジョイスティックやパネル、ディスプレイを使って操作できる。シミュレーターが一般公開されるのは初めて。実際に打ち上げられる衛星と同様に、地球を周回する衛星から地表を眺めたり、撮影するなどの疑似体験ができ、雲の有無や昼夜の切替えなども可能。なお、実際のサービスでは、専用のジョイスティックなどは不要で、PCやスマートフォンなどでも操作が可能になる予定。

ジョイスティックとダイヤル式のコントローラーを備えた操作パネル。パネル部分はディスプレイになっている
ジョイスティックとダイヤル式コントローラーで操作する。一般向けにシミュレーターが公開される場合は、これらは無くても問題無く操作できる
パネルにはさまざまな諸元が表示される。
衛星のカメラからみた映像をシミュレートした画面
瞬時に夜景などにも切替ができる
隣のディスプレイでは、衛星の現在位置が確認できる

会場では、2022年度冬に打ち上げ予定の超小型人工衛星の実物大模型も展示されるほか、期間中はトークショーやアーティストによるライブなども行なわれる。

超小型人工衛星の実物大模型も間近でみられる