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JR東日本、10%値下げの「オフピーク定期券」'23年3月開始

JR東日本は、現在より約10%値下げした「オフピーク定期券」の提供を2023年3月から開始する。私鉄にまたがる通勤定期券でもJR東の区間は適用できる予定。通学定期券には設定されない。

「オフピーク定期券」は、平日朝のピーク時間帯を避ける「オフピーク時間帯」に利用することを想定し、価格を約10%値下げしたSuica定期券。各駅に設定されるピーク時間帯に利用(入場)した場合は、定期券とはみなされず、通常のIC普通運賃が必要になる。

ピーク時間帯は駅により異なり、今後改めて案内される。現在ポイント還元施策として実施されている「オフピークポイントサービス」のピーク時間帯を基本に設定する。オフピーク定期券において、ピークかオフピークかは各駅の入場時の時刻で判定される。

終日利用できる従来型の定期券は、現在より約1.4%の値上げになる。全体として増収にならない見込みで、定期券に価格差を設けることでオフピーク通勤を促進させる。

例えば10kmの通勤定期券の場合、1カ月の価格は、現行が5,270円、改定後は通常の定期券が5,340円、オフピーク定期券が4,740円になる。6カ月の価格は、現行が25,290円、改定後の通常定期券が25,640円、オフピーク定期券が22,760円になる。

なお上記の価格はいずれも、2023年3月から導入される「鉄道駅バリアフリー料金」加算前のもの。鉄道駅バリアフリー料金は自動的に加算され、定期券においては1カ月で280円、3カ月で790円、6カ月で1,420円がかかる。

オフピーク定期券の設定区間は、東京の電車特定区間内完結となる区間。JR東と私鉄・地下鉄にまたがるSuica定期券でも、JR東の設定区間内はオフピーク定期券を選択できる予定。