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ミズノ、1足につき2本植林のカーボンオフセットシューズ「ウエーブネオ」
2022年9月15日 17:52
ミズノは、同社初というカーボンオフセットを実現するランニングシューズ「WAVE NEO COLLECTION」(ウエーブネオコレクション)2製品を発売した。フルマラソンにも利用できるランニングシューズで、「ウエーブネオ ウインド」が22,000円、「ウエーブネオ ウルトラ」が24,200円。海外市場でも同時発売のシリーズとなる。本製品に用いられた環境負荷低減の取り組みやノウハウは今後ほかのシューズ、スポーツ用品、アパレルなどにも展開し、全社的な取り組みにしていく方針。
ミズノは「2050年 カーボンニュートラル」の実現を目標に掲げており、環境負荷低減シューズとしてウエーブネオが開発された。環境に配慮した素材や、環境負荷を低減するデザインや製造方法を採用し、全体としてCO2排出量を抑えた製品になる。
ウエーブネオ ウインド
ランニング初級者から上級者までがターゲットの、推進力を感じる走り心地のシューズ。クッション性と安定性の両立を実現する基幹機能「ミズノウエーブ」をはじめ、高反発ソール素材「ミズノエナジー」や、アウトソールに軽量でグリップ力に優れる「G3ソール」を搭載する。
サイズ展開と重さは男性用が25~29cm、約265g(27cm、片方)。女性用が23~25.5cm、約225g(24.5cm、片方)。カラー・デザインはほぼ同じ。
ウエーブネオ ウルトラ
ランニング初級者から中級者までがターゲットの、柔らかさを感じる走り心地のシューズ。クッション性と安定性の両立を実現する基幹機能「ミズノウエーブ」を搭載しており、より柔らかさを感じる「フォームウエーブ」の構造を採用する。高反発ソール素材「ミズノエナジー」は3タイプを組み合わせて搭載、厚さ39mmのかかと部と合わせてクッション性を追求している。アウトソールは軽量でグリップ力に優れる「G3ソール」を搭載する。
サイズ展開と重さは、男性用が25~29cm、約295g(27cm、片方)。女性用が23~25.5cm、約250g(24.5cm、片方)。カラー・デザインはほぼ同じ。
環境配慮素材を使用、アッパーニットは無染色
どちらのモデルもリサイクルポリエステルや藻類を含む植物由来材料など、環境負荷の低い素材を使用。アッパーニット材料は無染色となる。ソールに搭載のウエーブプレートには、ひまし油を原料とする植物由来の素材「Pebax Rnew」(ぺバックス アールニュー)を採用した。
ウエーブネオ ウインドは、材料重量比で約60%が環境配慮素材になる。CO2排出量は、従来の一般的な素材・製法を使用した場合と比較して約20%低減される。ウエーブネオ ウルトラは同様に約70%が環境配慮素材、CO2排出量は約10%の低減になる。
1足につき植林2本、森林再生活動を実施
製造時の取り組みに加えて、流通・販売、使用後の廃棄までを含めた商品ライフサイクル全体で排出されるCO2を算定した上で、排出したCO2の吸収を目的として、1足あたり2本の植林を実施する。
米国連邦議会により設立された米国森林基金(NFF)と連携、米国ジョージア州のミズノUSAの近郊にて、東京ドーム20個分という面積にロングパインツリー約10万本(5万足分)の植林がすでに行なわれている。これらの樹木は今後、累計約5万トンのCO2を吸収するとしている。
これにより、ウェーブネオシリーズはミズノ史上初というCO2をオフセットする商品(カーボンオフセット、排出と吸収で差し引きゼロの状態)とする。CO2排出・吸収の計算は現時点で最も適切と考えられる計算式を採用、第三者機関による検証も実施し、報告書がWebサイトで公開される。
発売後1年間の販売目標は、グーバルで5万足、うち日本国内は3,000足。日本国内はスロースタートになるとしているが、来シーズン以降も販売を伸ばす取り組みを継続していく。