良品計画とAirbnb、遊休不動産共同プロデュース 第1弾は移住体験住宅

無印良品を展開する良品計画と、旅行コミュニティプラットフォームのAirbnbは、全国の遊休不動産の共同プロデュースで包括連携協定を締結した。北海道清水町の移住体験住宅施設を皮切りに、良品計画がインテリアなどを担当した施設をAirbnb上で展開していく。

両社は、全国各地の空き家や商店街の空き店舗、伝統古民家、地方自治体が所有・管理する住宅などを共同でプロデュースし、多様性に富んだ宿泊施設を「Airbnb」のプラットフォーム上で国内外の旅行者が予約できるようにする。

第1弾は、Airbnbが6月に連携協定を結んだ北海道清水町の移住体験住宅(旧教員住宅)。良品計画がインテリアコーディネートやリノベーションを担当し、移住体験住宅施設として使われている施設に、家具、食器、調理器具、家電など無印良品の日用品をセットする。

移住体験住宅は、限られた荷物で訪問でき、地元に暮らすような宿泊体験、移住の検討時間が充実する施設として改修。移住を促すために、広いワークスペースも確保する。

清水町移住体験住宅外観

清水町の魅力を発信する拠点として、 9月13日から良品計画がインテリアコーディネートした2軒をAirbnbに掲載し、予約を開始。国内外の旅行客による利用を促進していく。

来冬には、良品計画がリノベーションした施設をAirbnbに掲載予定。「日常の家」をコンセプトに、地元の食と団らんを楽しむキッチンとテーブルを中心に配置し、睡眠、くつろぐ、働くなどの日常生活を快適に過ごせるようプランニングする。造作家具には北海道産の木材を使用する。

提携期間は9月1日からの1年間だが、以後自動で更新。遊休不動産の共同プロデュースによる不動産のアップサイクルや、多様性に富む宿泊施設の開発、観光コンテンツのオンライン化と国内外への情報発信に取り組む。