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GU、秋冬は価格据え置き・品番数絞り込みでニーズに応える
2022年9月12日 15:07
ジーユー(GU)は、2022年秋冬シーズンの戦略において、「ウィズコロナ時代の新たなニーズに応えるジーユー5つの宣言」として、「トレンド提案」「主力商品の価格据え置き」「利便性と接客サービスの向上」「戦略的大量出店と都市部の出店加速」「地球・地域・社会への貢献活動」を掲げ、消費者ニーズに応える。
「トレンド提案」についてGUでは、好調な商品には「誰もが着こなせること」「その時の気分にマッチした最旬トレンドであること」という共通点があることから、「誰もが着こなせるマストトレンド商品」の開発に力を入れる。秋冬では代表商品として、「プルオンパンツ」「ふわふわカラーニット」「ストレートパンツ」(いずれも1,990円)を提案する。
またGUの戦略の特徴として、品番数の絞り込みがある。品番数が多いほど選択肢が広がり、あらゆる人が楽しめるという声もあるが、GUでは利用者が本当に欲しいと思う商品に絞り込むことで、トレンドを的確にとらえた無駄のない商品構成、一つひとつの商品の完成度の向上を図り、選びやすく、着こなしやすくすることを目指す。
商品のシルエットやディテールには、利用者や店舗スタッフの声を反映しており、これにより本当に欲しい商品を利用者とともに作り上げているとしている。
こういったトレンド商品を、世代・ジェンダー・体型を超えた幅広いスタイルで、個人個人に合った提案の強化を進める。具体的には、着こなし発見アプリ「スタイルヒント」を、より利用者参加型の楽しめるコンテンツにしていき、着こなし情報を得られるプラットフォームに育てる。
また、オンラインストアで特別サイズを展開しており、春の主力商品のカラースラックスでは特別レングスの商品が通常レングスと同等に販売できたことから、秋冬から特別サイズ/レングスを、ブーツ、キッズ商品に拡大する。
「主力商品の価格据え置き」については、素材や工場の集約といった生産面の最適化などによるコスト削減に努め、エネルギーや様々な物資が高騰する中でも、多くの商品において価格を据え置くとしている。
1カ月あたりの被服費の平均額は、コロナ以前と比較してコロナ下では半額以下に減少。また衣服に求めることに関する調査で、半数以上の人が「着まわしやすさ」と回答していることから、低価格ながらも着回しができる服を展開する。
価格据え置き商品の例として、「ソフトリブT」(990円)、「ヒートパデットブルゾン」(3,990円)、「ブーツ」(2,990円~)、「スタイルヒートEX」(990円)、「レギンスパンツ」(990円)、「ソフトスウェットセット」(1,990円)がある。
低価格と着回しの良さを紹介するため、男女それぞれ29,900円分の商品による、1週間分の7種類のコーディネイトを披露した。
「利便性と接客サービスの向上」については、店舗の在庫をECで事前購入し、店舗で商品を受け取れる「ORDER&PICK」を強化。利用状況から、効率的に買い物をしたいというニーズがわかったという。これを受け、注文から受け取りまでの最短時間を現在の2時間から、10月以降は最短1時間に短縮する。
リアル店舗での体験についても、全国の店舗に配置するコーディネイトアドバイザー「おしゃリスタ」の質を向上。さらに、「買い物に失敗したくない」「自分に合うファッションを知りたい」というニーズに応えるため、トレンド商品の着こなしのほか、カラー診断や骨格診断などの専門知識に基づいたアドバイスを一部店舗で実施する。
「戦略的大量出店と都市部の出店加速」については、秋冬に12店舗を新規出店。そのほか古くなったりスペースが小さい等の理由からよりいい場所に出店する「スクラップ&ビルド」により13店舗がオープンし、合計で全国25店舗の開業となる。
10月には「GUの象徴となるような『YOUR FREEDOM』を体現する店舗」と位置付ける、マロニエゲート銀座店、天王寺MIO店、ルミネ横浜店がオープンする。これらの店舗では、より専門的な知識を身に着けた販売員の育成、駅チカという立地を活かしたO2O施策の強化といった取り組みを行なう。
「地球・地域・社会への貢献活動」については、2030年度までに店舗や主要オフィスなどの自社運営施設でのエネルギー使用に由来する排出量を90%、商品の原材料生産・素材生産・縫製に関わる排出量を20%削減する。また、自社の使用電力における再生可能エネルギーの割合を100%とする。
リサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材の使用も強化し、昨シーズンの74品番から、今シーズンは144品番としている。
そのほか、店舗を起点とした地域社会での貢献活動、あらゆる従業員が自分らしく働ける環境の整備にも取り組んでいる。
2022年秋服コレクションのイメージキャストとして、中条あやみさん、今田美桜さん、高橋文哉さんを起用する。