ニュース
「みらいの郵便局」。セルフ差出&セルフレジ・窓口タブレット等実証
2022年7月15日 12:58
日本郵政、日本郵便、JPデジタルは、「みらいの郵便局」実現に向けた実証実験プロジェクトを7月15日より実施。インターネットから事前に番号札の発券や手続きの予約ができるサービスなどデジタル面での取り組みと、相談ブースなどリアル面での取り組みを進める。
みらいの郵便局とは、グループ中期経営計画「JP ビジョン 2025」で目指している、リアルの郵便局ネットワークとデジタルを融合し、顧客の体験価値を高めるための取り組み。顧客が感じていると思われる郵便局のサービスについての不便・不満・不安を解消し、さらに新しい期待を作ることを目指す。
取り組みとしては、「“送る・受け取る”をスマートに」、「“金融の手続き”をスマートに」、「“相談”をもっと身近に」、「“贈る・買う”をもっと楽しく」の4つの体験を軸に、顧客ニーズに合った施策を順次実施する。
実施郵便局は大手町郵便局(東京都千代田区)。デジタル面では、デジタル発券機、セルフ差出&セルフレジ機、窓口ロビー用タブレット、リアル面では、Lounge(待合スペース)、Life Counseling(相談ブース)の実証を行なう。
デジタル発券機は、日本郵便Webサイトで事前に郵便局の混雑状況や待ち組数を確認できるサービス。今後は、インターネットから事前に番号札の発券や手続きの予約ができるサービスを目指す。
セルフ差出&セルフレジ機は、郵便物の差し出し、レターパック・物販商品等の販売品購入が、利用者自身で行なえるサービス。今後はより簡単でスムーズに利用できるシステムを目指す。
窓口ロビー用タブレットは、郵便局社員が付近にいない場合でも、利用者自身で郵便番号、料金、お届け日数を調べることができ、また、内国郵便約款、ゆうパック約款などの閲覧ができるサービス。今後は郵便局窓口の掲示物を電子化することで、ペーパレスの推進とクリアなレイアウトの実現、および機能拡充を目指す。
Loungeは、木目調の素材や暖色の照明を用い、居心地を重視した空間を提供。今後は、リラックスした空間の中で、“贈る・買う”の新しい購買体験ができ、待ち時間に新しい気づきに出会える体験の提供を目指す。
Life Counselingでは、リモート相談ブース(個人用)において金融の相談をリモートで提供できる環境を、相談ブースにおいて画面を見ながらわかりやすく、気軽に金融の提案ができる環境を整備し、順次利用を開始する。今後は、金融サービスに限らず、生活や人生に関わる相談を専門家とつなぐことができるサービスをリモートで提供できる環境を目指す。
実証実験郵便局での取り組みをはじめ、様々な方法で体験の検証を行なっていくとともに、今後、郵便局の立地の特性やそれぞれの顧客像・ニーズを踏まえ、多様なみらいの郵便局モデルをつくることで、みらいの郵便局を全国に広げる。