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ヤフー、約1億3,000万件の広告を非承認に。数は減少傾向
2022年6月21日 15:20
ヤフーは、広告サービスの品質向上を目的とした2021年度のレポートを公開し、広告の非承認数などを明らかにした。外部からの提言を受けアカウント審査基準を公開するなど透明性が高くなったほか、広告の掲載基準の理解が進み、広告の非承認数は減少した。
ヤフーでは、広告主が開設するアカウント、入稿される広告素材のどちらも、事前審査だけでなく開設後や入稿後も審査を行なっている。またアカウント審査については、提言を受ける形で2022年4月から審査基準も公開している。
アカウント審査による非承認数は、2021年度上半期が4,202件だったのに対し、下半期は5,324件だった。非承認の割合は大きく変わっておらず、下半期は新規アカウントの作成数が増加したことで非承認数も増加した形。
広告審査における非承認数は、2020年度が約1億7,500万件だったのに対して、2021年度は1億3,300万件の広告が非承認になった。入稿数に占める非承認の割合は大幅に減少しており、掲載基準の理解を促進する啓発活動や理解が進んだことが大きな要因と分析している。
非承認の理由の内訳は、2020年度と比較して、上位の理由である「最上級表示、NO.1表示」「薬用化粧品(医薬部外品)、化粧品」が割合と件数の両方で増加した。これは特定の広告主が、非承認になる広告を大量に入稿したことや、薬用化粧品で新たな表現方法が非承認になったことが要因。
下半期で比較すると、2021年度下半期は「最上級表示、NO.1表示」による非承認の増加が顕著だった。一方で、「ユーザーに不快感を与えるような表現」は大幅に減少しており、2020年度からコンプレックスに関する表現の審査基準を周知したことなどが影響したとしている。
このほかボットなどによる無効なトラフィック(インプレッション、表示)や広告クリックを検知する取り組みでは、総広告リクエストの1.6%を無効と判定、広告クリックでは全体の3.7%が無効と判定された。2021年度下半期に事前検知した無効クリックは、広告費に換算すると約45億円に上る。これらは広告主の費用にならないよう非課金化の処理が行なわれる。