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名古屋に211mの新ランドマーク。シネコンやヒルトン系ホテル
2022年6月13日 12:24
三菱地所、パルコ、日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社の5社は、名古屋市中区錦三丁目において推進する「(仮称)錦三丁目25番街区計画」の新築工事に、7月1日に着工する。2026年3月竣工、同年夏頃開業予定。地下鉄栄駅直結で、地上41階建て、高さ約211m。
「名古屋の新たなランドマークとなる国内外の文化・交流価値創造拠点」をコンセプトに、栄エリアの都市機能強化を目指して開発する。
ホテル、オフィス、シネコン、商業施設で構成。ホテルは米ヒルトンのラグジュアリーブランド「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」、シネコンは「TOHOシネマズ」が進出し、商業ゾーンはパルコによる高級商業施設を整備する。
ホテル名は「コンラッド名古屋」。「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」は、世界5大陸に40軒以上のホテルを展開するブランドで、ヒルトンにとって名古屋への進出は「ヒルトン名古屋」に続く2軒目、初のコンラッド進出となる。
コンラッド名古屋のフロアは10~11階および31~41階。10~11階が国際MICEに対応したボールルーム、会議室等、31~41階が客室という構成になる。
客室は計170室。スタンダード客室で面積が約50m2と、名古屋地区で最大級の広さになるという。スイートルームは29室。31階にはレセプションロビーや料飲施設であるオールデイダイニング、32階にはスパ・プールとジム、40階には名古屋の眺望を楽めるルーフトップバーを設ける。
TOHOシネマズは、5~9階に整備。最新の設備・機器を導入した本格的シネマコンプレックスを計画しており、映画コンテンツのほか、コンサートや演劇、スポーツのライブビューイングなどの非映画コンテンツの上映も計画する。
また、シネコンのロビーを商業施設につながる屋上広場に面した配置にすることで、商業施設へのシャワー効果および施設内の回遊性向上を図る。
商業施設は、地下2階~地上4階にて展開。商業部分全体を舞台と見立て、地上1~3階におけるファサード部分は舞台の幕があがる様子を表現している。また、J.フロントリテイリンググループの既存施設である松坂屋名古屋店、名古屋PARCO等と相乗効果を図りながら、栄地区の魅力向上を目指す。
オフィスは、12~30階に配置。15~30階には総貸付面積約25,000m2(約7,500坪)、基準階面積約1,600m2(約480坪)のオフィスを整備する。13~14階には、コワーキング、カンファレンス、ライブラリー、プライベートワーキング機能等を整備。これらを連続する2フロアに集約することによる、企業、学生、市民等の多様な人々のコラボレーション創出を図る。
そのほか、エリアの回遊性向上を図り、地上・地下のネットワークと屋上広場を整備。久屋大通、広小路通、錦通、大津通の4つの大通りに囲まれた立地を活かしたアプローチおよび地下鉄(東山線・名城線)、地下街(クリスタル広場)との接続を行ない、建物内に複数のエスカレーター・エレベーターを整備することで、利用者が地下と地上とをバリアフリーで自由に行き来できる歩行空間を実現する。
4階と5階の屋上には、ショッピングや映画鑑賞の合間に久屋大通公園の眺望を楽しみながらくつろげる、商業施設、シネコンロビーと隣接した広場を設ける。
所在地は、名古屋市中区錦三丁目2501番1、2501番2、2514。敷地面積4,866.40m2、延床面積約109,700m2、規模は、地上41階、地下4階、塔屋1階・高さ約211m。