ニュース

Kindle、Androidアプリも本の購入はWebブラウザ経由に

Amazonは、Android向けKindleアプリの仕様を変更し、最新版(Ver.8.58~)ではアプリ上から直接Kindleのコンテンツを購入したり、Kindle Unlimitedへ登録したりすることができなくなったと案内している。購入はWebブラウザ経由で行なえる。Google Play Storeのポリシー変更に伴う対応。

Googleは約2年前の2020年9月にGoogle Play Storeのポリシーの変更を発表。デジタルコンテンツは原則としてGoogle Playの課金システムを使用することが定められ、開発者に対しては合計最大18カ月間(=2022年3月まで)の移行・猶予期間が設けられた。その上で、2022年6月1日時点でポリシーを遵守していないアプリは、Google Playから削除されると案内していた。

電子書籍ストアの大手は、Google Playの課金システムを使用して販売するのではなく、アプリ上では直接販売しないという方針に切り替えており、Webブラウザでサイトにアクセスして購入するという方法を案内している(チャージしたコインで引き換えることはアプリ上でも可能)。同様の対応をとるところは多く、Kindleは期限の直前になって対応した形。

アプリ内課金において、プラットフォーマーの課金システムのみを認める流れは、AppleがiOS向けに提供するApp Storeでも同様。ユーザーの金銭的被害を防ぐといったセキュリティの向上が見込める一方、課金システムの利用にかかる高い手数料が議論の的になっている。