マネーフォワード、地銀のスマホ対応強化「BANK APP」 第1弾は栃木銀行

マネーフォワードは、地域金融機関向けに、スマートフォンでかんたんに銀行のサービスを利用できる「BANK APP」を提供する。地方金融機関の顧客は、「BANK APP」を活用することで、口座開設・資産管理・資金移動・ローン・各種手続きなどの銀行サービスをスマートフォンで利用可能になる。第1弾として栃木銀行が2023年春から導入する。

BANK APPが提供する機能は以下の通りで、段階的に機能追加していく予定。

• 口座開設
• 家計や資産の見える化
• 高額出金時のアラート機能
• ワンタップでの振替・振込
• ローンの借入・返済
• eKYCを活用した各種取引や諸手続き
• 来店予約
• ファイナンシャルプランナーへの相談

BANK APPは、Money Forward Xが提供する「マネーフォワードFintechプラットフォーム」上の新サービス。DXを推進する地域金融機関が採用することで、取引状況や利用状況が一目でわかる「顧客管理サービス」、顧客プロファイリングを活かした「デジタルマーケティングサービス」、「カスタマーサポート代行サービス」などを展開できるとする。

地域金融機関でのインターネットバンキングの普及率は35%程度と低く、地域金融機関のDX推進が課題になっているなか、BANK APPの展開により、デジタル化を推進する。BANK APPは、アマゾンウェブサービス(AWS)を中心とした複数のクラウド(マルチクラウド)を活用して構築し、SaaSとして提供するため、費用面を抑えられるとしており、今後、インターネットバンキング未契約者の地域金融機関の顧客などを対象に、金融のデジタル化を進めていく。