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ドコモのXR、モーションデータのみ配信や共通アバター作成サービス

NTTドコモは、モーションデータのみを配信する技術や、共通アバター作成サービスなどXR事業の2つの取り組みを発表した。

モーションデータ“だけ"をリアルタイム配信

NTTドコモは、モーションキャプチャーで取得するデータをリアルタイムに配信する技術を開発した。ユーザーの端末上でリアルタイムに3Dアバターが動いて、自由な視点から見ることができ、より没入感のある体験ができるとしている。

従来は、モーションキャプチャーでリアルタイムに取得するデータを3Dアバターに反映した上で、周囲のデータと一緒に完成された映像としてライブ配信する形だったが、本技術ではモーションキャプチャーのデータのみをライブ配信し、ユーザーの端末上でリアルタイムに3Dアバターに反映する形になる。

これにより最小限のデータのみで3Dモデルのライブ配信が可能になるほか、多人数のモデルのモーションデータを同時に配信することも可能。ユーザーは端末上で自由な視点で見ることが可能になる。配信技術自体はすでに普及しているプラットフォームを使い、低コストで大規模な配信が可能になるとしている。

なお、1月17日~19日にオンライン上で開催されるドコモの最新技術の展示イベント「docomo Open House'22」では、本技術を活用したウルトラマンとのコラボレーションによるライブ配信デモを行なう予定。「Virtual Event Platform」アプリをあらかじめダウンロードしておくことで楽しめるほか、Perfumeとタッグを組んで制作したVRコンテンツも紹介される。

共通アバター作成・管理サービス

NTTドコモはまた、VR空間などにおける共通アバターを作成できるサービス「ドコモ・アバターポータル」を開発した。複数サービスで利用できるよう技術検証が開始されている。

ドコモ・アバターポータルは、VR・AR・MRなどXR空間向けに、共通アバターを作成・管理できるサービス。複数サービスで利用したり使い分けたりできる。顔写真1枚で簡単に全身の3Dアバターを作成できるほか、プリセットアバターの選択も可能。

複数サービスとの連携では、サービスのアカウントとアバターを紐付けて管理し、アカウントをキーとしてアバターを呼び出すことにより、複数サービスでアバターの使い分けが可能。OIDC(OpenID Connect)に対応し、連携可能なアカウントは柔軟に追加できるとしている。

docomo Open House'22で紹介予定

どちらもNTTグループが展開するXR事業「NTT XR」の取り組み。1月17日~19日にオンライン上で開催される最新技術の展示イベント「docomo Open House'22」で活用される予定。