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オメガ、1957年の初代スピードマスター復刻。ホワイトゴールド製
2022年1月6日 07:30
スウォッチ グループ ジャパンは、「オメガ」の新作として、1957年に発売された初代スピードマスターをヴィンテージ調ディテールで再現する、65周年記念モデル「スピードマスター キャリバー321 カノープスゴールド」(311.50.39.30.01.001)を発表した。機械式の腕時計で、価格は957万円。近日中に発売される予定。
1957年に発売された初代スピードマスター、CK2915-1(Ref.2915-1)にインスピレーションを受けて開発されたモデル。スピードマスター誕生65周年の記念モデルとも位置づけられている。ケース素材にホワイトゴールド合金を使用し、ディテールはビンテージ調で再現。手巻きの機械式ムーブメントは当時と同じものを再現し搭載する。
初期のスピードマスターが誕生した時期は、“ムーンウォッチ”としてNASAのアポロ計画に採用される前であり、その名前が示すようにプロのレーシングドライバー向けの機能や視認性、使いやすさを追求したモデルだった。世界で初めてダイヤルの外側、ベゼルにクロノグラフのタキメーター目盛りを搭載したモデルとしても知られる。
新モデルはケース、ベゼル、リューズ、ブレスレットにオメガ独自のホワイトゴールド合金である18Kの「カノープスゴールド」を採用しており、高い輝度と白さ、耐久性が特徴。ケース径は38.6mm。リューズにはナイアードのマークが加えられており、これは初代モデルのいくつかに実際にデザインされていたものを再現した。
ダイヤルはブラックオニキス製。ビンテージのオメガロゴと、OMEGAの文字は楕円形の“O”が配される。針とアプライドインデックスは、カノープスゴールドのPVD加工が施された18Kホワイトゴールド製。
ベゼルのタキメータースケールはブラックで、グラン フー エナメル(高度なエナメル技法)で仕上げられる。ビンテージコレクターに有名なディテールであるドット・オーバー90(DON)とドット・ダイアゴナル・トゥ70も取り入れている。
ムーブメントは手巻きのキャリバー321(Cal.321B)を搭載する。キャリバー321は初代スピードマスターに搭載されたムーブメントで、その後のアポロ計画に採用されたスピードマスターにも搭載され、月面着陸ミッションに同行したムーブメント。オメガは2019年からこのムーブメントの生産を再開しており、当時のリアルな仕様を再現、今回のモデルにも搭載する。石数は17石、振動数は18,000振動/時、パワーリザーブは55時間。コラムホイール式のクロノグラフ。セドナゴールドのPVDコーティングやグランヴェーグ装飾などが施される。
風防は内側に無反射コーティングが施されたボックス型サファイアクリスタルガラス。裏蓋はサファイアクリスタルガラスのシースルーバックで、内側からオメガのロゴとシーホースが刻印される。また特別に、シーホースの目の部分にはブルーサファイアが配される。
ブレスレットはケース同様に18K カノープスゴールド製。簡単なサイズ調整が可能なコンフォートリリースシステムを搭載する。
パッケージは木製ボックスで、ほかのスピードマスター同様に、細部のディテールを楽しめるルーペが同梱されている。
本体のサイズはケース径が38.6mm、厚さは13.92mm。防水性能は60m。