植物性ゆで卵「植物卵」。難易度の高い“ゆで卵”のプロトタイプ

植物肉Green Meatなどを手掛けるグリーンカルチャーは、植物性ゆで卵「植物卵(しょくぶつたまご)」プロトタイプを開発した。ゆで卵の形状の植物性卵の開発成功発表は国内初としている。

植物肉の開発に用いる物理化学特性を解析・再構築するコア技術を横断的に活用し、様々な動物性食品を植物で再現する取り組みの一環。健康志向や地球環境への配慮、動物性倫理の視点などから、プラントベース食品への関心・需要が高まっているが、中でも「植物性卵」への関心が高いという。

日本の卵消費は、中国に続き世界2位で、世界的な卵消費大国となっている。また、卵は環境負荷が大きく、温室効果ガス排出量は1kgあたり4.67kg、土地の使用量は1kgあたり6.27m2、水の消費量は1kgあたり578Lとなっている。

グリーンカルチャーでは、植物卵の中でも難易度の高い「ゆで卵」の開発に挑戦。味・質感、ビジュアルとしての卵らしさなどを実現した。今後は、そのままサラダやお弁当に入れることや、潰して料理に使うなど、様々な調理方法に適応できるよう物性改良を進めていく。