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テックなコーヒーショップ「Flash Coffee」上陸。アプリで「グラブ&ゴー」

「Flash Coffee」。右は日本のマネージング・ディレクターである松尾ポスト脩平氏、左はバリスタコンサルタントの吉川寿子氏

シンガポールで創業したコーヒーショップ「Flash Coffee」が日本に初上陸し、12月4日から東京・表参道に国内1号店をオープンする。「テクノロジー企業と自ら名乗っている」(日本マネージング・ディレクター・松尾ポスト脩平氏)ということで、モバイルオーダーを中心としたテクノロジーを活用してビジネスを展開し、安価ながら高品質のコーヒーを提供するという。

Flash Coffeeは、2020年創業ながら急速に店舗数を拡大しており、日本は7カ国目の出店。すでにシンガポール、インドネシア、タイ、台湾、香港、韓国で200店舗以上を開設。「グラブ&ゴー」というコンセプトのモバイルオーダーによるテイクアウトを中心とした小規模店を展開している。

アプリを使って注文して、受け取るスタイルが基本のFlash Coffee。狭いながら店内飲食も可能
店内のコーヒーマシン。店内のカラーはイエローをベースに統一されている

日本では人通りが多く、ビジネス街でもあり、青山学院大学もほど近い表参道を第1号店に選んだ。店舗2階には10席を用意しており、店内飲食も可能。アプリをインストールしていなくても、現金や各種キャッシュレス決済での支払いにも対応する予定。来年以降は日本全国に店舗を拡大したい考えで、2022年中に最大75店舗を出店する計画。場所によってはテイクアウト専用店舗の出店も検討するそうだ。

専用アプリからオーダーを行なう。事前の登録は電話番号、メールアドレス、名前と決済手段を登録するだけなので比較的簡単。決済手段は現時点でクレジットカードだが、他の決済手段への対応も検討しているという

モバイルオーダーは、iOS、Android用アプリをインストールして、会員登録を行なうと利用できる。メニューからドリンクを選んで注文すると、店舗のオーダー端末に通知が来て、受取時間に合わせてドリンクを作るため、来店してすぐ受け取りが可能になる。待ち時間なくできたてのドリンクを持ち帰れる、というのがメリットだとしている。

モバイルオーダーが入ると店内端末に通知が来て、受取時間に合わせてドリンクを用意する

メニューも独特で、アメリカーノ、ラテといった通常のものに加え、「シグネチャー」として各国独自のドリンクを用意。アボカドラテやヌテララテといった特徴的なラインナップを揃えている。日本オリジナルとして「みたらしラテ」も用意。みたらしラテを考案したのはバリスタコンサルタントに就任した吉川寿子氏。みたらし団子にも使えるという醤油ベースのソース、きな粉、みたらし団子の焦げをイメージした黒ごまをかけており、しょっぱさと甘さ、ラテの苦味が渾然として不思議な味わいを実現している。

日本オリジナルのみたらしラテ
アボカドの粉末を使ったというアボカドラテ

こうしたオリジナルメニューは、台湾や韓国など他の国にもあるが、みたらしラテは、例えば香港の店舗からメニューが欲しいとの声が上がるなど、すでに話題になっているそうだ。

注文は店舗でも直接可能だが、アプリを使うとロイヤリティポイントとFlashポイントを貯めることができる。ロイヤリティポイントはブロンズ、シルバー、ゴールドのランクがあり、ランクによってポイント付与率が変わる。Flashポイントは44ポイントを1円として、ドリンクの注文に利用できるポイントだ。また、オープンキャンペーンとして、アプリからの登録後30日間、ドリンクが5杯まで50%オフで注文できる。

同社では、データを使って出店計画を決めるなど、テクノロジーを活用して事業を展開。小規模店とモバイルオーダーによってコスト効率も高めることで、高品質ながらアメリカーノのSサイズは290円、ラテSサイズは330円など低価格を実現した、と松尾氏はアピール。基本レシピと味の方向性はグローバルで統一しつつ、各国の好みに合わせてコーヒー豆を調整して提供しているという。

バリスタコンサルタントの吉川氏は、日本人の好みに合ったブラジル豆をベースにグァテマラとエチオピアのコーヒー豆をブレンドしたことで「華やかさやコーヒーのジューシーでフルーティーな酸味を加えた」と話す。「高品質なコーヒーを使っているので、是非エスプレッソやアメリカーノを試して欲しい」と吉川氏は自信を見せている。

Flash Coffee表参道店

住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-6-25
営業時間
・月曜日-金曜日:午前8時-午後8時
・土曜日:午前9時-午後8時
・日曜日・祝日:午前9時-午後6時
座席数:2階 (10席)