ニュース

Oculus Quest、VRゲーム映像に自分を合成できる新機能

Meta(Facebook)は、Oculus Questに、VRゲームの映像と自分の姿を合成できる機能や、Messengerでの通話機能など、新機能を追加した。Oculusモバイルアプリのv35アップデートで実装されるもので、今後段階的に提供される。

「モバイル複合現実カメラ」機能は、VRゲームの映像に、現実世界の自分がプレイしている映像を合成可能にするもの。従来は、グリーンスクリーンなどを使った大がかりな仕組みが必要だったが、Oculus Quest/Quest2と、iPhone X以降のスマートフォンがあれば、映像を制作できる。対応するiPhoneを自分の姿が映る位置にセットすれば、VRゲームの映像と合成してくれる。

5月のv29アップデートで「ライブオーバーレイ」という機能が追加されていたが、これはヘッドセットに表示されているVRゲームの映像に、外部のiPhoneから撮影した自分の映像を単純に重ねるだけの機能で、自分の位置はVRゲーム内の位置とはリンクしていなかった。今回の機能では、現実世界の自分の位置が、ゲーム内の位置と同期した状態で映像を見られるのが大きな違い。これにより、VRゲームプレイ中、実際に敵の攻撃をかわしたりする自分の姿を映像として録画したり、共有したりできるようになる。現時点での対応ゲームは「Beat Saber」「SUPERHOT VR」「Pistol Whip」「Synth Riders」など約12種類。

VR内でMessengerでの通話が可能に

Questでは、既にMessengerでのテキスト入力には対応していたが、新たにVR内でのMessenger通話が可能になる。

また、家族で一つのQuestを共有する場合に、家族のアカウント毎に友達リストやブラウザ履歴、プライバシー設定、ゲームの進行状況などを別々に管理できる「マルチユーザー」機能や、有料コンテンツを共有できる「アプリ共有」機能が追加される。

クラウドバックアップ機能も実装され、ゲームの進行状況をクラウドに保存しておくことで、Questを交換したり、工場出荷状態に戻したりした後でも、スムーズにゲームを再開できるようになる。

8月に導入されたバーチャルオフィス「Horizon Workrooms」にも新機能を追加。環境をカスタマイズできる機能を追加し、会社のロゴを追加したり、カスタムポスターで装飾をできるようにする。