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Photoshop iPad版、Camera Rawや覆い焼きなど新機能

アドビは、主要製品群のメジャーアップデートを実施。Photoshop デスクトップ版で新たな選択ツール「ホバー機能」や新しいニューラルフィルターを追加した他、iPad版にはCamera Rawに対応するなど新機能を追加した。

Photoshopデスクトップ版

Photoshopは、デスクトップ版にオブジェクト選択ツール「ホバー選択」を追加。画像内の選択したいオブジェクトの上にカーソルをホバーしてクリックするだけで対象のオブジェクトを選択できる。これまでの選択ツールに比べさらに選択の精度が向上し、選択範囲を完璧に仕上げるまでにかかる時間を短縮できる。

新しい3つのニューラルフィルターも追加。任意の2つの風景画像を組み合わせて新しいシーンを作れる「風景ミキサー」では、晴れた夏の日の画像から冬景色作ったり、木の葉を夏の緑から秋の色に変えることなどが簡単に行なえる。

「カラーの適用」では、他の印象的な写真の色調を手元の画像に素速く適用できる機能。これまで参照画像からカラーパレットを抽出して他の画像に適用するワークフローは時間がかかるものだったが、その時間を大幅に軽減できる。

「色調和」では、Adobe Senseiの機械学習により、任意のレイヤーのエレメントのカラーとトーンを別のレイヤーのものとマッチさせることができる。合成写真が不自然でなくリアルに見えるように色相と輝度を調整し、思い通りの調和を短時間で実現する。

その他「深度ぼかしフィルター」「スーパーズームフィルター」など、既存機能も強化される。

また、Illustratorとの連携も強化。Illustratorドキュメントから長方形、多角形、円、線、複合パスなどのベクターシェイプをコピーし、塗り、線、ブレンドモード、不透明度などの属性が編集可能な状態でPhotoshopにペーストできるようになった。パスファインダーで作成した複合パスやシェイプ、クリッピングマスクにも対応する。

デスクトップ版とiPad版に「コメント」機能も搭載。Photoshopアプリ上から同僚にコメントを送ったりピンや注釈を追加できる。

Photoshop iPad版

iPad版では、Camera Rawをサポート。Adobe Camera Rawが対応しているすべてのCamera Raw形式ファイルに対応する。光(露出、ハイライト、シャドウなど)、カラー(色相、彩度、色相/彩度の組み合わせ)、ディテール(質感、透明度)、光学(カメラレンズの補正を自動調整)などの調整ができる。

また、レイヤーをスマートオブジェクトに変換可能。オリジナル画像を損なうことなく変換やフィルターを非破壊で適用できる。

「覆い焼き」ツールと「焼き込み」ツールにも対応。デスクトップ版と同等の機能を持ち、シャドウ、ミッドトーン、ブラシの丸みや角度など、適用範囲の調整が可能。

Lightroom

画像編集に関連するツールを一新し、「マスク」ボタン配下に統合。ワンクリックで全てのツールにアクセスできる。

また、新たに機械学習ベースの「被写体を選択」「空を選択」ツールを追加し、被写体や空をワンクリックで選択できるようになった。