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札幌に国内初高層ハイブリッド木造ホテル開業。三菱地所
2021年9月30日 19:08
ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ及び三菱地所は、国内初の高層ハイブリッド木造ホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園」を10月1日に開業する。北海道産木材を使用した国内初の高層ハイブリッド木造ホテルで、使用する木材量は国内最大規模としている。
地産地消をベースに「北海道を体感する」をコンセプトにしたライフスタイルホテルで、ロイヤルパークホテルズによる、北海道第一号店舗。
2階には、多くの植物に囲まれ、旭川で北海道産木材を加工した家具を備えたCANVAS LOUNGE 「KOKAGE」を設置。軽い食事や、コワーキングスペースとしても利用できるスペースで、バーも併設。北海道産の名酒や、オリジナルカクテルを提供し、夜になるとバイオエタノールの炎によるファイアーピットが灯される。
屋上はウッドデッキの床で仕上げ、ファイアーピットやソファースペースを設置したCANVAS ROOFTOP 「Outdoor Living SAPPORO」。さっぽろテレビ塔を目の前に、焚き火を囲んで過ごしたり、グランピングテントの体験などができる。10月には「ルーフトップシネマ」として映画を上映する他、キャンプで作れる燻製料理を学べる燻製料理講習会を開催する予定。
1階のレストラン「HOKKAIDO CUISINE KAMUY」では、地産地消の「新しいクラシックフレンチ」を提供。希少なワインを造る余市町の「ドメーヌ・タカヒコ」をはじめ、道内の酒造にこだわったアルコールもラインアップする。
部屋に入るとほのかに木の香りが感じられるという客室は全134室。北海道の木でつくられた家具やホテル外装の廃材を使ったウッドスピーカーなども設置される。フロアは3~8階の「ギャラリーフロア」と9~11階の「キャビンフロア」に分かれ、それぞれの特徴的な客室で「北海道を体感」できるという。
国内初の高層ハイブリッド木造ホテル
木材は、北海道産木材(トドマツ・カラマツ・タモ)を活用。低中層部(1~7階)が各種⽊質化を施した鉄筋コンクリート造、中層部(8階)1層が鉄筋コンクリート・⽊造のハイブリッド造、⾼層部(9~11部)が純⽊造となる。
構造躯体における⽊材使用量は約1,060m3(外装材等も含めると約1,200m3)となり、8割強が北海道産⽊材。構造躯体に使用する木材量は国内最大規模で、建物全体をRC造とした場合と比べ約1,380tのCO2発生を抑制。地球温暖化対策に寄与しているという。
所在地は、札幌市中央区大通西1丁目12番地で、地下鉄「大通」駅24番出口からすぐの立地。地上11階、地下1階。延床面積は6,157.06m2。