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アメックス、コロナ禍でタッチ決済3.3倍。6割弱が行列を敬遠
2021年8月25日 20:38
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(アメックス)は、同社の「タッチ決済」ユーザーがコロナ禍で約3.3倍に急伸したと発表した。また、スーパー業界最大手のイオンや、ファミリーマートなどのコンビニ大手3社をはじめ、アメックスのタッチ決済が使える店舗も急増しているとして、こうしたタッチ決済需要の高まりを受けて、コロナ禍における行列に関する意識調査を実施した。
調査は、'21年7月21日から26日にかけて、20~60代の一般生活者男女1,000人と、小売店でのレジ業務担当者300人を対象にインターネットで実施した。
「レジでの会計時に、視線が気になるか?」という問いに対しては、一般生活者の半数以上(52.9%)が「後ろに並ぶ人の視線が気になる」と回答。支払いに手間取ったときは43.0%が「店員の視線が気になる」と答え、同社は「日常生活によくあるレジの会計が、ちょっとしたストレス・スポットになっている」とする。
コロナ禍により普段の買い物での支払い方法が変化したかどうかという質問については、現金の利用頻度は「変わらない」(59.3%)または「減った」(38.0%)とする回答が多くを占めるのに対し、利用が増えた決済方法として「スマホ決済(QRコード/バーコード式)」(56.3%)、「スマホ決済(タッチ式)」(47.2%)、「クレジットカード(タッチ式)」(43.6%)が上位となった。
また、何らかのタッチ式決済を利用している生活者は7割以上(71.6%)に上り、コロナ禍で「タッチ式決済の利用が増えた」との回答が4割弱(38.7%)を占めた。また、生活者の5割弱(48.3%)が「前の人が利用していたらうれしい決済方法」としてタッチ決済を挙げ、レジ業務担当者は6割以上(66.3%)が「顧客が利用していたらうれしい決済方法」としてタッチ決済を選んでいる。
会計時のコロナ禍の影響については、「これまでより行列を長く感じることがあり、並ぶのを諦めることがある」(57.5%)、「前後の人とのソーシャルディスタンスが気になり、並ぶのを諦めることがある」(65.1%)など、生活者の6割前後が行列を敬遠する傾向があることがうかがえる。
そのなかで、65.3%が「タッチ式決済などのキャッシュレス決済に対応している列に移動することがある」と回答し、アメックスでは「タッチ式決済などのキャッシュレス決済は、お買い物機会の損失を補う効果が期待できる」とする。
同社は調査を受けて、クレジットカードのタッチ決済は素早い決済により行列のストレスを軽減し、コロナ禍において衛生的な決済方法であるとして、タッチ決済を通じた多彩な特典やサービスを提供し、顧客の生活に安心と利便性を届けるとしている。