ロボホンが運転のアドバイス。シャープなどが実証実験

名古屋大学 未来社会創造機構およびシャープ、ポットスチルは、シャープのモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を活用したドライバーへの運転支援実証実験を8月30日から開始する。

名古屋大学 未来社会創造機構がこれまで行なってきたドライバエージェントシステムによる運転支援研究で得られた知見を活用し、同機構が実験計画を策定。シャープが、ロボホンをドライバエージェントシステムとして活用するアプリケーションを開発・配信し、ポットスチルが収集したデータを分析する。

公募で選出した50名のロボホンオーナーが対象で、普段の運転時に全国の公道で実証実験を行なう。ロボホンを通じて、注意喚起や運転行動への示唆などの「運転中の支援」や、運転後の運転評価など「振り返り支援」を行なう。これにより運転者に危険な運転への気付きを与え安全運転を促し、その行動変容効果を検証する。

また、友人や配偶者よりも擬人化HMI(ヒューマンマシンインタフェース)からの指摘の方が受容されやすいというこれまでの実験結果から、ロボホンを介すことでドライバエージェントシステムによる運転評価やアドバイスの受容性が高まることを確認する。その他、ロボホンが同乗することで、音声ナビ機能などでは得られない同乗者効果や、ロボホンとオーナー間の関係性の強化なども期待されるという。