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インスタ、16歳未満は“非公開”が基本に

Facebookは、Instagram上に今後作成される16歳未満の全アカウントについて、「非公開」を初期設定にする。すでに作成されている若年層のアカウントにも、公開から非公開に切り替える方法やメリットを通知する。日本を含む5カ国で開始されている。

今回の取り組みにより、今後作成される16歳未満(一部の国・地域では18歳未満)の全アカウントが、初期設定(デフォルト)で非公開になる。任意で公開に切り替えられ、例えばクリエイターなどは、アカウントを公開することでフォロワーを増やすといったメリットを得られる。

Instagramは、気軽にアカウントを作成して、友達や家族とつながれることを勧める一方、「見知らぬ人からの不要なDMやコメントに対応する必要はない」とし、「若年層にとってアカウントを非公開に設定することは正しい判断」という考えを示している。また最近の調査では、アカウント作成時に公開・非公開を選択できるようにしていたところ、若年層の8割の利用者が非公開を選択したという。

加えて、「一部の大人が若年層のアカウントをさらに見つけにくくする」という対策も行なわれる。具体的には、若年層のアカウントから直近でブロックや報告をされた大人が運営しているアカウントが対象。これら大人のアカウントでは、発見タブやリール、「おすすめのアカウント」上で若年層のアカウントが表示されなくなる。また若年層のアカウントを検索で見つけてもフォローはできないほか、ほかのユーザーに対する若年層のコメントを見ること、若年層の投稿コンテンツにコメントすることもできなくなる。

こうした取り組みは、米国、オーストラリア、フランス、英国、日本で開始され、今後さらに拡大される予定。

ターゲティング広告も制限

広告主に対しても制限が加わり、若年層向けには、興味・関心や外部サイトでの閲覧履歴に基づく広告(ターゲティング広告)は配信できなくなる。今後数週間以内に変更が加わる見込み。今後は年齢・性別・場所に基づいてのみ、18歳未満(一部の国・地域はそれ以上)のユーザーに広告を配信できるようになる。

Instagramではすでに、広告表示設定などを変更することで、興味・関心や外部の閲覧履歴に基づく広告を表示しないよう設定できるが、「若年層にはそうした設定を判断する十分な能力が備わっていないのではないか」という外部団体からの指摘を受け、予防策として、これらターゲティング広告に制限を加えることになった。

この広告の変更は全世界が対象で、InstagramのほかFacebook、Messengerにも適用される。