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KDDIのオンライン診療がすべてスマホ完結に。服薬指導も対応

KDDIは、ヘルスケアアプリ「auウェルネス」の機能を拡張し、薬の処方時に薬剤師から説明を受ける「服薬指導」をオンラインで提供するサービスを9月から開始する。6月から提供しているオンライン診療サービスとあわせて、受診から服薬指導までがスマートフォン上で完結するサービスとして展開していく。

KDDIはホワイトヘルスケアと連携、9月から、薬剤師が薬の処方時に行なう服薬指導を「auウェルネス」アプリ上で提供できるようにする。調剤薬局は、ホワイトヘルスケアまたはMICINの服薬指導システムが導入されている薬局が対応する。

KDDIはすでに、MICINと連携し、オンライン診療サービスをauウェルネス上で6月から提供しており、オンライン診療と連携した薬の処方と服薬指導、配送までをカバーすることで、アプリ上で診療サービスが完結するようにする。今後は「お薬手帳」の機能も追加する予定で、服薬指導と服薬管理も簡単にできるようになるとしている。

auウェルネスの利用料は、基本機能が月額無料で、オンラインエクササイズや健康電話相談を利用できるプレミアムコースは月額385円となっている。

auウェルネスの基本機能(月額無料)には、歩数や体重などのデータ管理、チャレンジ機能、AI受診相談、オンライン診療、オンライン服薬指導などの機能が含まれる。オンライン診療については診察1回あたり330円が「オンライン診療システム」の利用料として必要なほか、病院・クリニックからの請求となる「診察代金」が必要。オンライン診療経由でオンライン服薬指導システムを利用した場合、オンライン服薬指導の利用料は無料。処方薬の代金や配送料は別途必要になる。

決済はクレジットカードで行ない、今後au PAYにも対応する予定。

KDDIは2020年11月から、auウェルネスのほかに、「ポケットヘルスケア」という、いざという時の体調悪化に備え健康スコアやAI受診相談などで支援するアプリを、東京都豊島区で実証利用として先行提供している。これらのアプリは、規制への対応などで時間がかかる部分を分け、並行して開発・改善を進めている形で、今後は機能をauウェルネスに統合していく方針。

auウェルネスでは、オンラインエクササイズや提携ジムの利用時間と連携するといった、日々の健康活動を支援する機能が提供されているが、今後はさらに、食事や睡眠といった領域のサービスも拡充し、幅広く健康領域に対象を拡大、オンライン診療・服薬指導を含めて一気通貫で提供するサービスとして展開していく。

左から、MICIN 代表取締役の原 聖吾氏、KDDI パーソナル事業本部 サービス統括本部 担当部長の田口健太氏、ホワイトヘルスケア 代表取締役社長の池本多賀正氏