ニュース
あおり運転も対策。「つながるドラレコ」を強化する損保ジャパン
2021年6月30日 15:34
損保ジャパンは、ドライブレコーダーを使った個人向け運転支援サービス「ドライビング!(DRIVING!)」のサービスを拡充し、ドライブレコーダーを最新モデルに刷新。9月から提供開始する。申し込み受付は7月1日から。
ドライブレコーダーの高画質化を図ったほか、事故やトラブル時などのアシスタントデスクへの音声通話機能の搭載などでサービスを強化。「つながるドラレコ」により、事故の削減と事故時の利用者サポートの拡充を目指す。
ドライビング!は、ドライブレコーダーによる運転中のサポートや、事故対応サポート、運転の診断レポートなどの運転支援を行なうサービス。損保ジャパンの自動車保険契約者向けに提供し、月額850円でドライブレコーダーを貸与。クルマに装着して利用できる。年間一括払いの場合9,720円。
新型ドライブレコーダは、パナソニックと共同開発。カメラの高画質化やリアカメラ(オプション)対応、アシスタンスデスクへの発信機能を搭載する。また、起動時間も約5秒に高速化した。大容量バッテリも搭載する。
サービス面では、事故対応時などに端末から損保ジャパンのアシスタンスデスクに発信する機能を搭載。本体の緊急通話ボタンを2回押すことで、オペレーターと通話してアドバイスを受けられる。事故だけでなく、あおり運転などのトラブル時にも活用でき「ドライバーを孤独にさせない」環境を作る。
通話時には、車両情報や契約情報、位置情報などが自動的にアシスタンスデスクに伝わり、情報をすぐに共有できる。また、新たに「HELPNET」に対応し、警察や消防の要請などに対応する。ALSOKの手配やレッカーの手配などもアプリから簡単に行なえる。
また、新型ドライブレコーダーでは、Wi-Fiに対応。スマホからドラレコの動画を確認できるようになった。アプリでは、日々の運転の評価や走行時間・距離・ルート、ヒヤリハット地点などが確認できる。また、運転状況を「スコア化」し、安全な運転には保険料の優待なども行なう。
従来のドライビング!と同様に運転サポートも提供。車間距離の注意や車線逸脱警告、逆走警告なども行なう。また、GPSを内蔵し、アプリからクルマの駐車位置も確認可能。盗難時には追跡もできる。
新ドライブレコーダの解像度は1,920×1,080ドットでHDRに対応。レンズ画角は水平116度、垂直62度。液晶は2.35型。4GやWi-Fi、Bluetoothに対応する。
改正道交法施行1年。あおり運転対策や迅速な事故解決を訴求
損保ジャパンでは、あおり運転が厳罰化された「改正道路交通法施行」(2020年6月30日)から1年が経過し、あおり運転対策としてのドラレコ導入とともに、注意深く運転するためのサポート役としてのドラレコの役割も重視。新型導入により事故の削減を目指す。
また同社のデータでは、特約ドラレコの有無で、事故解決が通常より12.9日短縮されている。これは、損保ジャパンへの情報共有が即座に行なわれるため、映像確認までの時間を短縮できるほか、映像をもとに過失交渉するため、示談までの時間を短縮できるため。そのため、「つながるドラレコ」としてDriving!の積極的な利用を呼びかけていく。