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新しい生活様式での熱中症予防。人と離れてマスクを外す

2021年度の熱中症予防行動 リーフレット

厚生労働省は夏を迎えるにあたり、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための「新しい生活様式」における熱中症予防のポイントをまとめるとともに、2021年度の熱中症予防行動リーフレットを公開した。

ポイントは、「マスクの着用」、「エアコンの使用」、「涼しい場所への移動」、「日頃の健康管理」の4項目をまとめている。

マスクを着用していると、着用していない場合と比べて心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることから、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は熱中症のリスクが高くなる恐れがあると注意を促している。その上で、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクを外すよう呼び掛けている。

またマスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避けること、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給すること、周囲の人との距離を十分にとれる場所でマスクを一時的に外して休憩することを推奨している。

エアコンについては、一般的な家庭用エアコンは空気を循環させるだけで換気を行なっていないことから、新型コロナウイルス対策として冷房時でも窓開放や換気扇によって換気するよう呼び掛けている。また、換気により室内温度が高くなりがちであることから、エアコンの温度設定を下げるなどの調整を推奨している。

少しでも体調に異変を感じた場合は、速やかに涼しい場所に移動することが熱中症予防に有効と説明。人数制限等により屋内の店舗等にすぐに入れない場合は、屋外でも日陰や風通しの良い場所に移動するよう呼び掛けている。

健康管理については、新しい生活様式における定時の体温測定や健康チェックは、熱中症予防にも有効。平熱を知ることが発熱の早期発見にも繋がることから、日ごろから自身の身体を知ることにより健康管理を充実させられるとし、また体調が悪いと感じた時は無理せず自宅で静養するよう呼び掛けている。

そのほかリーフレットでは、熱中症警戒アラート発表時は熱中症予防行動を徹底するよう注意喚起。熱中症による死亡者の約8割が高齢者で、高齢者の熱中症は半数以上が自宅で発生していることから、「高齢者は自宅を涼しく、若い世代は屋外での作業・運動中に注意」と呼びかけている。