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マンガをAIで自動着色、カラー化の作業時間を半分にできるサービス

ピクシブとPreferred Networksは、AIによるマンガの自動着色サービス「Petalica Paint for Manga」を開発し、法人向けに試験提供を開始した。正式版を公開した後は、個人ユーザー向けにも提供を目指す。

Petalica Paint for Mangaは、AIの深層学習(ディープラーニング)を用いた自動着色サービス。線画の自動着色サービスである「Petalica Paint」をベースに開発された。

海外ではカラーマンガがスタンダードになっている背景があり、国際化や海外展開で求められるカラー化について、本サービスの利用で制作時間やコストの削減を図ることが可能になるとする。

具体的には、見本となる色のついたキャラクター画像を参照して、自動でモノクロ原稿のキャラクターの着色が可能。自動着色後も色の調整が可能なほか、髪、服、肌、目、背景などの要素がレイヤー分けされPSD形式で書き出される。

これにより、自動着色を下絵に導入し、その後に各ソフトでハイライトや影を入れるといった仕上げの作業が可能。手作業での着色と比較して50%以上の作業時間の短縮ができるという。また作業品質の均一化が進み、クリエイターはクオリティアップの作業により集中できるとしている。