シェアサイクルやデマンドバスを連携「DNPモビリティポート」

大日本印刷は、デマンドバスや小型モビリティ等の多様なモビリティ等をシームレスに利用できるデジタルサイネージ「DNPモビリティポート」を開発した。複数の交通手段・サービスが交わる場所で、交通情報や地域情報を配信することで高齢者や観光客などの利便性を向上する。

デジタルサイネージで地域情報や公共交通の運行情報、デマンドタクシー・デマンドバスの呼び出し、小型モビリティ・シェアサイクルの貸し出し状況などの情報閲覧が一カ所で可能。スマートフォンでも閲覧できる。

すでに各地で実証実験も行なわれ、静岡市のJR草薙駅・JA清水厚生病院では、AIを活用したオンデマンド交通サービスの乗降ポイントとして活用。車両位置情報の可視化や、タッチパネルによる予約機能などを提供した。三重県菰野町では、観光スポット6カ所にデジタルサイネージを設置。小型モビリティ(eバイクや電動キックボード)の発着点として活用した。AIカメラによる混雑状況確認、貸し出し状況などを可視化することで三密対策としても活用している。

また、6月下旬からは、渋谷区の東急百貨店本店前に設置予定。木材の研究開発を行なうNIKKEN WOOD LABの「つな木」と連動した空間づくりを行ない、LUUP(電動キックボード)のポートとして活用する。東急バスやnearMe(相乗りタクシー)、LUUPの情報配信の他、DNPの地域情報配信プラットフォーム等を活用して“奥渋エリア”の魅力を発信。“小さな拠点”から周辺地域への回遊を促す行動変容の実証を行なう。