ニュース

渋谷再開発エリアで新しい価値を生む「未来シェアリング」

NIB完成予想図

東急不動産は、広域渋谷圏における、起業、アイディア創発、コミュニティ連携を促す取り組み「未来シェアリング」を掲げ、再開発が続く桜丘地区の次の開発予定エリアにて、様々な企業と連携した事業開発のプラットフォームである「ニュートラル・イノベーション・ベース(NIB)」をコンソーシアム形式にて、4月1日より開始した。

東急不動産では、スタートアップエコシステム構築を目指し、2017年よりスタートアップと100のサポートやビジネスの創出を行なう「SHIBUYA スタートアップ 100」プロジェクトに取り組んできた。シリコンバレー発のスタートアップ向けアクセラレーションプログラムの運営企業を誘致した「Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産」の開業や、「GUILD(ギルド)」等のスタートアップ共創施設を渋谷エリアで展開し、3月に活動目標として掲げていた100のチャレンジ実施を達成した。

未来シェアリングは、スタートアップ、ベンチャーキャピタル、アクセラレーター、行政等との価値創造に取り組む中で、「コミュニティ起点でそれぞれの個性や強みを活かす共創こそ次世代への活力につながる」との考えのもと掲げる新たなコンセプト。これまで進めてきた創業・起業・成長支援の枠組みを統合し、さらなる活動を加速を目指す。

未来シェアリングの取り組み第1弾となるNIBは、渋谷桜丘エリアに新設される起業支援、新規事業発足支援のための施設。これまでのベンチャーキャピタル対スタートアップの1対1の取り組みではなく、ベンチャー企業同士が議論しあい、横の連携で新たな価値を創造する場となることを目指す。

東急不動産 都市事業ユニット 都市事業本部長 執行役員 鮫島泰洋氏は、東急不動産の渋谷駅周辺の再開発について、渋谷フクラス、渋谷ソラスタが竣工し、桜丘再開発も工事が進んでいると説明。神宮前、代官山、恵比寿などがこれからの東急不動産の挑戦のステージとなるという。

また、「街全体の価値向上によって多くの人に渋谷を魅力的に感じていただくことも重要な取り組みであり、地域コミュニティとの連携強化や、街をよりよくする活動など、多くの方々に愛される渋谷の街づくりを当社のミッションと捉えている」と話した。

そのほか、昨今報道される、コロナ禍によるオフィスの空室率の増加について、東急不動産および東急が実施した経営者インタビューでは、65%を超える企業が「渋谷でのオフィスは現状維持または増床」と回答していることを紹介し、渋谷の街が持つ様々な力に魅力を感じてもらえていることを強調した。

未来シェアリングについては、「街全体の価値向上と、将来価値の共有を通じた全く新しい事業戦略への挑戦」と位置づけ、「渋谷の一等地である桜丘で事業を試せる機会を若手経営者に提供し、共に成長を目指す枠組みを進めていきたい」と述べた。

NIB参加企業は、東急不動産、渋谷未来デザイン、アカツキ、貝印、cinra、FIREBUG、MIRAI-INSTITUTE、LOOHCS、令和トラベル。

(左から)東急不動産 鮫島泰洋氏、FIREBUG 佐藤詳悟氏、Loohcs 斎木陽平氏、渋谷未来デザイン 金山淳吾氏、MIRAI-INSTITUTE 小柴美保氏、貝印 遠藤加奈子氏、フードアンドパートナーズ 鎌田良氏、アカツキ 石倉壱彦氏