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「車椅子用駐車スペースは空けて」。国交省が利用マナー啓発
2021年3月13日 08:30
国土交通省は4月1日より、車椅子使用者用駐車施設等の適正利用の推進のためのキャンペーンを実施。ショッピングセンター、百貨店、ビル、道の駅、高速道路会社、地方公共団体等の協力のもと、ポスター掲示やチラシ配布を行なうほか、公式ツイッター等を活用したキャンペーン実施の周知を進める。
「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」が改正され、4月1日に施行されることに合わせてのキャンペーン。改正により、障害者等が車椅子使用者用駐車施設等のバリアフリー施設を円滑に利用するために必要となる配慮をするよう努める旨が、国、地方公共団体、施設設置管理者等、国民の責務に追加された。
車椅子使用者用駐車施設とは、3.5m以上と幅が広く、施設の出入口の近くに整備されている駐車スペース。車椅子使用者やけが人、障害者、妊産婦等、日常生活または社会生活において身体の機能上の制限を受ける人が利用するためのもので、“空いているから利用”は控えるよう呼び掛けている。
キャンペーン期間は通年で、集中掲示期間は4月1日から5月9日。
地方公共団体においても、車椅子使用者用駐車施設等の適正な利用の推進に向けて、パーキング・パーミット制度の導入等の取り組みを行なっている地方公共団体があり、こうした取り組みも合わせて推進する。パーキング・パーミット制度とは、施設管理者の協力のもと、当該施設の車椅子使用者用駐車施設等について、条件に該当する利用対象者が共通に使用できる利用証を交付する制度。団体により「おもいやり駐車場制度」とするなど、制度名称は異なる。