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新5百円硬貨のデザイン決定。発行は延期
2021年1月22日 13:45
財務省は22日、新しい五百円硬貨のデザインを発表。同時に記念硬貨「郵便制度150周年記念貨幣」「近代通貨制度150周年記念貨幣」のデザインも発表した。
新五百円硬貨は、平成31年4月9日に、新一万円札などとともにイメージが公開されていたもの。新五百円硬貨の発行時期は2021年度上期となっていたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期。発行時期は改めて発表される。
新五百円硬貨では、様々な偽造防止技術を施している。素材はニッケル黄銅、白銅及び銅からなり、新規技術として「バイカラー・クラッド(二色三層構造)」を導入。素材がそれぞれ異なる、リング状パーツと、3層構造のパーツを組み合わせて製造され、外観的には2色の硬貨に見える。
貨幣の縁には通常硬貨(大量生産型硬貨)として世界初となる、「異形斜めギザ」を導入。縁部分の斜めギザの一部を他のギザとは異なる形状にしている。
貨幣の縁の内側には、新たに細工文字として「500YEN」「JAPAN」の文字を加工している。
品位は、千分中銅750、亜鉛125、ニッケル125。直径26.5mm。重量は7.1g。
なお、現行の500円硬貨も引き続き使用可能。同省は「現行の500円硬貨が使えなくなる」などを騙る詐欺行為へも注意喚起を行なっている。
記念貨幣も発売
「郵便制度150周年記念貨幣」は、令和3年4月に郵便制度が150周年を迎えることを記念したもの。
「一万円金貨幣」と「千円銀貨幣」の2種が発行される。価格は一万円金貨幣が145,000円、千円銀貨幣が11,700円。
一万円金貨幣の表面は、日本初のポストである書状集箱と郵便物搭載作業風景、千円銀貨幣の表面は郵便差出箱一号丸型と郵便物搭載作業風景をデザイン。裏面はともに旧東京中央郵便局入口がデザインされる。
一万円金貨幣の素材は純金で、直径は26mm、重量15.6g。発行枚数は2万枚。千円銀貨幣は純銀製で、直径40mm、重量31.1g。発行枚数は5万枚。
近代通貨制度150周年記念貨幣は、日本の近代通貨制度が令和3年6月に150周年を迎えることを記念するもの。
「一万円金貨幣」「五千円金貨幣」「千円銀貨幣」の3種が発行される。価格は、一万円金貨幣が145,000円、五千円金貨幣が76,000円、千円銀貨幣が11,700円。
デザインはいずれも共通で、面面に「圓」の文字と「菊と桐」、裏面に現行通常貨幣(6貨種)の図柄をデザインする。
一万円金貨幣の素材は純金で、直径26mm、重量15.6g。発行枚数は2万枚。五千円金貨幣も純金で、直径20mm、重量7.8g。発行枚数は2万枚。千円銀貨幣は純銀で、直径40mm、重量31.1g。発行枚数は5万枚。