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アイロボット、29800円のプログラミングロボ「Root」。教育市場参入
2021年1月20日 07:45
アイロボットジャパンは1月19日、プログラミング教育分野への参入を発表。プログラミングロボット「Root」を2月19日から発売する。価格は29,800円。
「Root」は本体サイズが13.4×14.9×4.5cm(幅×奥行き×高さ)。重量は約0.49kg。最大稼働時間は5時間。バッテリー充電時間は3時間。壁に当たったら跳ね返るバンパーや段差センサーのほか、プログラミングによって光ったり、音を出したり、マジックペンを使って絵を描いたり消しゴムで消したり、裏面の磁石でホワイトボードを垂直移動することもできるロボット。
次世代のエンジニアを育成する「小さなルンバ」のようなロボットで、アイロボットが長年取り組んできたSTEM教育への情熱を形にしたものだという。無料でダウンロードできる専用アプリでのプログラミングにより、走る、光る、描く、音を奏でることが可能で、子供のワクワク感を刺激し、自由な発想を創出できるとしている。
USB充電ケーブル、折り畳み式ホワイトボード、デコレーションシール、ホワイトボードマーカー 2本、拭き取りクロスが付属する。学校法人または教育機関の購入は、iRobot Education認定販売代理店エルモ社から。
アイロボットのSTEM教育
アイロボットでは2009年からSTEMプログラムを社内に導入、日本でも2017年からボランティア社員によりルンバの実機を使ったプログラミング教室を開催するなどSTEM教育に力を入れてきた。今回の「Root」導入にあたり、CEOのコリン・アングル氏は以下のようにコメントを寄せた。
「アイロボットでのSTEM教育の目的はプログラミング技術の習得のみならず、子供たちにロボットやモノづくりに興味を持ってもらいエンジニアとしての一歩を踏み出すことで、将来アイロボットで共にロボット開発に取り組んでもらおうという意図があります。性別や人種、年齢、レベルを問わず、子供たちに平等に学びの機会を与え、後押しすることがアイロボットの願いです」
ブロックプログラミングから本格テキストコーディングまで
プログラミングロボット「Root」の名前の由来は、子供が感じる楽しさやワクワクの「根っこ」の部分を大切にしたい、という想いから。専用アプリはブロックをつなげて簡単にプログラミングするLevel1から、本格的なテキストコーディングのLevel3まで3段階のレベルで構成されており、小学校教育の全ての教科ならびに中学校でのプログラミング授業で使えるようデザインされているという。
専用アプリ「iRobot Coding」はWebブラウザ(Chrome、Edge)のほか、iOS、Androidから利用できる。コードのシミュレーションをすることもできるので、実際のロボットが手元になくてもアプリのみで自作のプログラムを作成し、確認できる。また、クラウド上に作成したプログラムを保存することで世界中のプログラマーにシェアすることも可能。