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ゆうちょ銀、mijicaを終了。新デビットカードに刷新。即時振替も再開

ゆうちょ銀行は8日、キャッシュレスサービスの不正利用問題に対する今後の対応を発表した。不正送金に利用された「即時振替サービス」は、対策を完了し、1月13日からLINE Pay、メルペイで再開。不正利用があったデビット・プリペイドカードの「mijica」は、2022年春の新ブランドデビットカードの発行後、サービス終了する。

即時振替サービス、メルペイとLINE Payで再開

キャッシュレス決済サービスへの不正送金時に決済口座としてゆうちょ銀行を登録する「即時振替サービス」が悪用された。そのため、不正利用が確認された2020年9月初旬から、一部の決済事業者おいて即時振替サービスを停止し、総点検していた。

今回、全銀協ガイドライン、日本資金決済業協会ガイドラインへの対応を完了し、セキュリティを強化。再開時期について決済事業者と協議し、まず1月13日9時から、LINE Payとメルペイにおいて再開が決定。LINE Payとメルペイでは、口座登録・チャージ時の本人確認(eKYC)など不正対策を強化している。

その後、PayPay、NTTドコモ(d払い)、PayPal、ゆめカード、ウェルネット、Kyash、楽天Edy、ビリングシステムなどでも対応を再開する。

なお、不正利用の被害については、2020年9月22日までに申し出があった分については対応を完了。9月23日以降の申し出について、決済事業者と連携し、調査を進めている。

mijica終了へ。2022年新カードに移行

デビット・プリペイドカードの「mijica」は、9月に不正利用が確認され、10月3日からは新規の申し込みと専用Webサイトの利用を停止した。11月には、「今後のサービス戦略を含めてビジネス方針を整理する」としていた。

今回mijicaの戦略を見直し、2022年春を目標に新たなブランドデビットカードに移行。新カード発行後は、mijica のサービスを終了する。

mijicaは、セキュリティ上の問題がない機能に限定して2022年夏頃までサービスを継続。利用可能なのは、カード利用(買い物、ネットショッピング)、デビットチャージ、指定日チャージ、ゆうちょATMでの現金チャージ/ATMでの出金、海外ATMでの出金、利用通知メール。

新規の申し込みは受け付けず、送金(おくってmijica)の再開もしない。利用履歴の閲覧や上限の変更は電話で受付。利用履歴についてはWebでの閲覧再開も検討する。