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Amazonのオーディオブック「Audible」がコロナ禍で急拡大。堤幸彦監督が「聞く映画」

Amazonは、オーディオブックサービスの「Amazon Audible(オーディブル)」の戦略発表会を開催。コロナ禍の中で、日本市場での利用者を大きく伸ばしたほか、新たに堤幸彦監督による“聞く映画”として最新作「アレク氏2120」を19日16時から配信開始するなど、オリジナルコンテンツを強化する。

Audibleは日本で2015年にスタートし、今年で5年となったオーディオブックサービス。専用の音声を用意し、「聞く本」としてのオーディオエンターテインメントを展開しているほか、最近はPodcast(ポッドキャスト)も強化している。月額料金は1,500円(税込)。Amazon Echoシリーズなど、Alexaが使えるデバイスやPCサイト、スマホアプリから聴ける。

Audible APACシニアバイスプレジデントのマシュー・ゲイン氏は、新型コロナウイルス感染症の拡大で多くのビジネスが悪影響を受けたが、Audibleには“ポジティブな影響”があったという。日本における成長率は4月までは昨年比20%程度だったが、6月以降は60~80%超に上昇。これは世界的な傾向で、「ステイホームの時間を豊かにするコンテンツ、あるいは時間を有効活用するスキルアップコンテンツが求められた」という。また、Podcastへの関心の高まりを受け、日本でもオリジナルコンテンツなどを強化している。

Audibleユーザーの本の消費は、1日2時間、年間20冊購入と平均より大幅に多く、「空き時間を有効活用されている。クルマの運転時、家事、運動時にも使われている」という。

2021年はさらなる成長に向けて、オリジナルコンテンツへの投資を強化。ドキュメンタリー、パブリッシング、インターナショナル、エンターテインメント/聞く映画で大きな施策を行なう。

ドキュメンタリーは「VICE」と協力し、日本のヤクザの実際に迫る「Dark Side of JAPAN ヤクザサーガ」を制作。11月20日から配信する。パブリッシングでは、新潮社と協力し、まずオーディオブックを作家に執筆してもらい、先にオーディオで配信。その後出版するという「オーディオファースト」の形を取る。第1弾の著者は、「世界で注目されている人」とのことで、2021年初旬に発表予定。

インターナショナルではERIC RIES「THE LEADER'S GUIDE」をオーディオファーストで日本語版を配信。日本のクリエイターの世界進出と、世界のコンテンツの日本紹介の“ハブ”を担うという。

4つ目のエンターテインメントは、「聞く映画」として展開。「TRICK」「SPEC」「池袋ウエストゲートパーク」などのドラマや映画を手掛けた堤幸彦監督が、オーディオエンターテイメントに挑戦し、最新作「アレク氏2120」を制作。19日16時から配信する。

アレク氏2120制作発表会には、山寺宏一、梶裕貴、窪塚洋介、三石琴乃が参加

堤監督作「アレク氏2120」主人公はSPECホルダー。山寺は“聴く映画”を熱弁

【Amazon オーディオブック Audible】『アレク氏2120』予告映像