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JCBとNTT com、残高を両替時の為替レートで自国通貨に戻せるモバイルウォレット
2020年10月8日 12:18
ジェーシービーとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、世界初の外国為替レート保証付きモバイルウォレット「JCB Mobile Wallet(仮称)」の実証実験を10月から11月までの期間実施する。
JCBブランドのバーチャルプリペイドカードをアプリ上で即時発行でき、キャッシュレス決済やモバイル上での送金、アカウントの利用可否設定、優待店のマップ検索など、モバイルならではのサービスを提供する多機能ウォレット。
留学生やビジネスパーソン、在留外国人などが日常の決済や外貨管理に利用できる3つの機能を備える。
1つ目は、「Multi Currency」。22の通貨に24時間いつでも両替可能で、「期間保証」と「リアルタイム」の2つから両替レートを選択できる。「期間保証レート」は、14日以内であれば、使わなかった外貨を元の為替レートで自国通貨に戻すことができるサービス。
2つ目は、「Multi Account」。家族や法人で複数のアカウントが利用可能。例えば、留学中の子供のサブアカウントに、家族が24時間いつでもチャージできる。法人アカウントでは、海外出張者のサブアカウント毎に残高管理をすることも可能。
3つ目は、「Multi Service」。レストラン予約やタクシー配車などのさまざまなサービスを、シームレスに提供する。
実証実験では、「JCB Mobile Wallet(仮称)」のUI/UXの検証や搭載機能/サービスのニーズ調査、商用化に向けたフィードバックの収集を行なう。
JCBは「JCB Mobile Wallet(仮称)」のサービス企画・開発。NTT Comはサービス企画・開発とともに、レート保証型外国為替情報および、取引情報のデータ流通サービス「Home Currency Anywhere」と、他サービスとのAPI接続を一元的に管理する「API Gateway as a Service」を活用したシステム企画・運営を行なう。
今後は各国の決済環境に応じて、モバイルでのタッチ決済(NFC)、QRコード決済取引や連携するカードでの決済等を幅広くサポートし、各国のモバイルマネーのオンライン接続や残高交換を実現する「Wallet Exchange」とも連携し、利用シーンの拡大を図る。また、実証実験の結果をもとに2021年中の日本およびアジア圏での商品化を目指す。