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体験型ストア「b8ta」、150の国内外ガジェット等を“見るだけ”歓迎
2020年7月28日 16:18
b8ta Japanは新宿と有楽町に、b8ta(ベータ)の日本初進出となる「体験型ストア」を8月1日にオープン。店舗内の様子をメディアに公開した。
b8taは、実店舗への出店をより手軽に実現するための包括的なサブスクリプションモデル「RaaS(Retail As A Service)」を展開。消費者に対しては体験型ストアにより、「発見と体験」を届けることを目指す。
体験型ストアでは、店舗内の区画をブランドに定額提供し、消費者には発見、体験、購入できる場を提供。現在、米国で23店舗、ドバイに1店舗、計24店舗を展開している。
日本で展開する店舗名は「b8ta Tokyo – Shinjuku Marui」(以下、新宿店)、「b8ta Tokyo - Yurakucho」(以下、有楽町店)。新宿店は新宿マルイ本館1階、有楽町店は有楽町電気ビル1階に出店する。
取り揃えられた製品は幅広く、海外の最新ガジェットから日本のモノづくりの技術を生かした商品、D2Cブランドのコスメ、ファッション、フードなど、計145種類以上。日本初進出の商品やサービスを手に取り、気に入れば購入もできる。
また、出品ブランドの世界観を体現した半個室「エクスペリエンスルーム」を、新宿店では1室、有楽町店では3室設置。新宿店ではネットショップ作成サービス「BASE」の区画となっており、BASE加盟店の商品を展示している。
有楽町店では、Google、およびホームセンター カインズの区画となっており、もう1室はイベントスペースとして、出品企業とのコラボイベントなどの開催を予定する。
今回見てきたのは新宿店。店内ではアイテムごとにタブレットが設置されており、店員を呼ぶことなく、それぞれどのようなアイテムなのかを確認できる。
店内には、ワイヤレスメカニカルキーボードやウェアラブルデバイス、イヤホン型翻訳機などが数多く並んでいる。
日常使いの実用性重視のアイテム以外にも、スポーツ系のアイテムや、本当に一部の人にしか刺さらないであろうユニークなアイテムも展示されている。
そのほかにも、バッグやシューズ、フード、コスメなどや、カインズの生活用品、アサヒビールとパナソニックが使い捨てプラスチックカップ削減のために共同開発した「森のタンブラー」など。製品ラインアップの幅広さだけではなく、有名・無名に関わらない出品ブランドの幅広さも特徴といえるだろう。
b8taと出品ブランドは月額での契約で、展示商品の入れ替えも行なわれる。店舗スタッフによれば、b8taで目指しているのは、消費者に商品を販売することではなく、体験をサポートすること。
スタッフ側の「売らないといけない」、客側の「入ったら買わないといけないのではないか」という、お互いのストレスがない状態で接点を持つことでニーズを拾い上げ、生の声を出品企業にフィードバックするという。
具体的には、店内に設置されたカメラと、商品横に設置されたタブレットから収集したマーケティングデータを出品企業に全て開示。出品企業は、消費者のデモグラフィックデータ、商品の前に一定時間立ち止まっていた人の数や各商品との接触時間などの定量データ、および店頭スタッフのコメントなどの定性データを、マーケティング活動に活用できるとする。
消費者にとっては、“体験型ストア”であることから、ショッピング感覚ではなく、レジャー感覚で足を運ぶ場所といえるだろう。出品ブランドの入れ替えも行なわれることから、行くたびに新しい発見・出会いが期待できそうだ。