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ウィズ コロナ下でのスポーツのポイント。ジョギングは縦列ではなく並列で

スポーツ庁では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止しながら、安全に運動・スポーツをするポイントを紹介している。

ポイントは、体調のチェック、感染防止の3つの基本、運動・スポーツの種類ごとの留意点の3つ。あわせて、熱中症の予防についても触れている。

体調のチェックは、運動を始める前に行なう。平熱を超える発熱、咳やのどの痛みなど風邪の症状、だるさ・息苦しさ、嗅覚や味覚の異常、体が重く感じる・疲れやすい等といった症状に1つでも当てはまる場合には、運動やスポーツは行なわないよう呼び掛けている。

感染防止の3つの基本は、十分な距離の確保、マスクの着用、手洗い・手指消毒の実施の3つ。

距離の確保については、運動・スポーツの種類に関わらず、また運動・スポーツをしていない間も含め、周囲の人となるべく距離を空けることを心がける必要がある。特に、強度が高い運動・スポーツの場合は、呼気が激しくなるため、より一層距離を空けることを推奨している。

運動中にマスクを着用するかどうかは、運動・スポーツを行なう人の判断としている。着用する場合、注意点として、十分な呼吸ができず人体に影響を及ぼす可能性があることや、体温を下げにくくなって熱中症になりやすくなることを挙げる。息苦しさを感じた時は、すぐにマスクを外す、休憩を取る等、無理をしないことが重要であるとする。なお、アスリートの中には、身体に負荷をかけることで心肺機能を高めるために、あえてマスクを着用してトレーニングをする事例もあるという。

また、屋外でも3密のいずれかに該当する場所を極力避け、公園等で行なう場合はすいた時間、場所を選ぶことをポイントとして挙げている。

手洗い・手指消毒については、屋外から帰宅した時だけではなく、出かける前や途中で一休みする際にも行なうことを推奨。理由は、運動・スポーツ時には、タオルで顔の汗を拭く際に、手が顔(特に口)に触れる場合があるため。また、家に帰ったらまず手や顔を洗い、できるだけすぐにシャワーを浴びて着替えるよう呼び掛けている。

そのほか熱中症対策の観点から、こまめな水分・塩分の補給が重要とするとともに、スポーツドリンクなどを飲む際には、複数の人との飲み回しは控えるよう注意喚起している。

種類ごとの留意点については、主にウォーキング・ジョギングについて紹介。人数、場所、ほかの人との距離、位置取りについて説明している。

人数は1人または少人数で行なうこと、場所については買物客などが集まる場所を避けることが感染予防につながるとしている。

ほかの人との距離については、屋外であってもなるべく距離を取ること。特にジョギングでは呼気が激しくなるので、ウォーキング以上に距離を取る必要があるという。

位置取りについては、前の人の呼気の影響を避けるため、前後一直線に並ぶのではなく、並走、あるいは斜め後方に位置取ることを推奨。すれ違うときも、なるべく互いの距離を取ることを心がける必要がある。

筋トレ・ヨガなどの場合は、自宅で行なうことを推奨。また、こまめに換気を行なうよう呼び掛けている。

記録の保存についても言及。外出自粛の中で自身の生活リズムが守られているかをチェックする意味で、日々のウォーキングやジョギングの状況を記録すること、同時に途中で店舗等に立ち寄った場合は店舗等も記録することを推奨している。

エチケットの面では、周囲の人にとっては、呼気が激しくなりやすい運動やスポーツをしている人が近くを通った際に、感染しないか不安に感じる場合があるとする。そのため、ウォーキングやジョギングで人が集まる場所を通過する際には、マスクの着用、バンダナなどの布で口と鼻を覆う、呼気が激しくならないよう運動強度を落とすなどの配慮が必要としている。

なお、これらの配慮事項は、今後の知見の集積および各地域の感染状況等によって、逐次見直しが行なわれる場合がある。