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新型コロナ陽性者との濃厚接触を知らせるアプリ。Code for Japanが5月提供
2020年4月16日 08:00
「東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト」などを手掛けた一般社団法人コード・フォー・ジャパン(Code for Japan)は、新型コロナウィルス感染症対策として、陽性判定者との濃厚接触を知らせるアプリの開発に着手した。5月上旬の提供を目処に開発進行中としている。
アプリでは、利用者同士が一定の距離と時間を同じ空間内で過ごした時点で、端末内に暗号化された情報を格納。利用者が陽性判定者と確認された場合に、濃厚接触者に対してアプリ上で情報や対応のメッセージが届く仕組み。シンガポールのGovTech Teamで開発されたものを参考に、日本で開発中という。
このアプリにより、感染者への聞き取りによる積極的疫学調査において、「思い出せない」「言いたくない」等の理由により要していた時間を短縮。先回りして濃厚接触者に適切な情報や対応を提供可能になる。また、気付かぬうちに自身が感染していた可能性がある場合、早期に通知を受けることで、他者へのウィルスの暴露を防止できる。
GPS等、個人の行動を推測できる情報を使用しないほか、本人、および濃厚接触者には、いつ、どこで、誰と、接触したかは通知しないなどプライバシーを保護。陽性判定者の入力も行政職員に限定する。
また、AppleとGoogleの共通規格へも対応予定としている。