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厚労省、LINEで帰国者の健康フォローアップ。保健所の負担軽減
2020年4月13日 16:15
厚生労働省は、希望する帰国者に対し、LINEを使った健康フォローアップを14日より開始する。
従来は対象となる人に都道府県の保健所等から直接電話等で健康状態を確認していた。今後は、希望者に対してLINEアプリや、LINEのAIを活用した自動音声電話で健康状態の確認を行なうことで、帰国者本人や、都道府県等の負担を軽減する。
実施の概要は、入国前に(機内や検疫所等)に同意書を配布。LINEアプリ等による健康フォローアップへの同意を個別に確認する。同意した帰国者に対し、帰国後14日間、LINEアプリのメッセージを通じて、発熱の有無等の健康状態を確認。回答内容は、保健所と共有し、必要に応じて受診勧奨等を行なう。
LINEは、帰国者が手書きで記入した質問表を読み取りデータ化する「LINE BRAIN OCR」と、「LINE BRAIN CHATBOT」を用いた帰国者専用の LINE 公式アカウント開設・運用、音声応対AIサービス「LINE AiCall」による架電の3点において支援を行なう。
まず、検疫において帰国者が記入、提出した質問票を、手書き文字(日本語)に対応した AI OCRで読み取り、構造化し、紙から電子データへの変換作業を効率化。その情報をもとに、帰国者には、帰国後にLINE公式アカウント「厚生労働省 帰国者フォローアップ窓口」から、発熱等の健康状態の確認に関する質問が送られる。LINE上で回答した帰国者に対してはその後も1日1回、LINE公式アカウントを通じて健康状態の確認を行ない、LINE上での回答がない場合には「LINE AiCall」による電話を通じ同様の確認を行なう。
確認した健康状態に関するデータは、都道府県等(保健所)に提供され、保健所は必要に応じて本人への電話などで、医療機関の受診を呼びかける等の対応を行なう。なお、LINEを使った健康フォローアップに同意しない帰国者には、従来通り電話などで健康確認を行なう。