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動く映像で「出口」など案内。三菱電機「てらすガイド」
2020年2月18日 13:37
三菱電機は、床に投影されたアニメーションで人を誘導する「てらすガイド」を4月より発売する。床面に貼るステッカーなど固定のサインよりも注目度の高い案内表示が可能。表示を変更する場合も費用がかからないため、コスト面でも有利としている。
プロジェクターによって床面に映像を投影するため、時刻や状況に合わせて表示を変化させることができる。普段はエスカレーターなどの案内をしながら、非常時には非常口の方向を案内をしたり、タイムスケジュールを設定して、時間ごとに表示を変えることも可能。また、歩行者が歩く導線上に表示するため位置関係も理解しやすい。
プロジェクターの投影面積は114型で固定。無線LANを搭載し、外部から操作をする。
表示される映像は専用アプリによってタブレットからリアルタイムで変更可能。実際に映像を観ながらドラッグ&ドロップなどでパーツの方向を変えたり、拡大縮小などの操作ができる。対応ファイル形式はGIFやMP4など。
壁面などへの投影方法も検討されたが、まずは縦置きで省スペースな床面投影から市場に投入することにしたという。
同社では車椅子でのスポーツ大会や、JR武蔵境駅での実証実験も実施。スポーツ大会では、車椅子の利用者は床面を見る傾向にあり、表示も大きいことから、利用者から好評だったという。JR武蔵境駅では、乗換が複雑で乗り間違いが多かったが、てらすガイドの導入によって間違いを半減できたという。
今後は空港やオリンピック競技場など、日本語が苦手なインバウンド需要の高い施設での導入を目指す。また、産総研と協同で「ダイナミックサイン」として動くサインの国際標準化をISOに提案していく。
本体サイズは406×171×856mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約23kg。
価格はオープンプライスで個別応談となるが、1台あたり100万円を切る価格を目指すという。初年度の目標売上台数は300台。売上目標は2億5,000万円。