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iPad版Lightroomで2画面表示対応。各OS版で大規模更新
2020年2月12日 15:31
アドビは、写真編集ソフト「Lightroom」をアップデートし、新機能を追加。Lightroom iPadOS版で、2画面表示が可能になったほか、インターフェイスの見直しや、GPUへの対応拡大などで利便性の向上が図られている。
Lightroom(Windows/Mac/Android/iOS/iPadOS/ChromeOS)
書き出しの強化
JPEGまたはTIFF形式での書き出しに加え、Windows版およびMac版のLightroomで、DNG形式での書き出しが可能に。Lightroom Android版およびiOS版には既に実装済み。(Lightroom Windows版およびMac版)
共有アルバムの強化
他の人が所有する共有アルバムに写真を投稿する場合、メタデータを含めるかどうかを選択可能に。また、共有アルバムのオーナーは他の人が投稿した写真を書き出せるようになった。(Lightroom Windows版およびMac版)
「写真を結合」(HDRおよびパノラマ)の強化
HDRまたはパノラマ作成時に「写真を結合」ダイアログではなく、直近で使用した結合設定を使って直接結合処理が可能に。下記のショートカットで使用する。(Lightroom Windows版およびMac版)
HDR:Ctrl+Shft+H
パノラマ:Ctrl+Shift+M
読み込みプリセット
編集プリセットとプロファイル読み込みが可能だったのはLightroom Windows版とMac版のみだったが、Lightroom Android版でも利用可能に。Lightroom iOS版も後日対応予定。(Lightroom Android版)
Lightroom Classic/Camera Raw(Windows/Mac)
RAWのデフォルト設定の改善
以前は、RAW画像の読み込み時はAdobe Colorがデフォルトで、ショートカットを使わない限り変更ができなかった。今後は環境設定のプリセットから「カメラ設定」「Adobe Color」もしくはカスタマイズしたプリセットの中から選択できるようになる。デフォルトは、全体的に適用したり、カメラのモデルやシリアル番号に紐付けてカスタマイズしたりできる。(Lightroom ClassicおよびCamera Raw)
デフォルトとしての「カメラ設定」の使用
カメラ内蔵の画像スタイルやプロファイルが適用された画像を、Adobe Colorに設定された状態で画像を読み込んだ場合、カメラで見たプレビューと異なる場合がある。これに対応するため、「カメラ設定」をデフォルトに指定すれば、カメラ内蔵の設定に合わせた表示が可能になった。(Lightroom ClassicおよびCamera Raw)
ビッグドキュメント形式(PSB)サポート
Photoshopのビッグドキュメント形式「.psb」に対応。ファイルの読み込み、カタログ化、編集が可能に。最大サイズは長辺で65,000ピクセル、画素で512メガピクセルまで。(Lightroom Classic)
現像のパフォーマンス向上
GPU対応の範囲が拡大し、「レンズ補正」「変形」で行なう処理にも対応。macOS 10.15(Catalina)環境では、「ディテールの強化」が外部GPUを活用できるようになった。(Lightroom ClassicおよびCamera Raw)
セカンドモニターの選択
セカンドモニターとして使うディスプレイを指定可能になった。アプリで2つめのウィンドウを開いたとき、表示するディスプレイを設定できる。これによりより高い解像度や色校正済みのディスプレイを指定するなどが可能になる。(Lightroom Classic)