セブン、販売期限が迫った食品に「nanacoポイント」。今春全国展開

セブン‐イレブン・ジャパンは、フードロス削減の取り組みとして、販売期限が迫った商品にnanacoポイントを付与する「エシカルプロジェクト」を今春より全国展開する。

エシカルプロジェクトは、販売期限が迫った商品に、店舗でシールを添付。nanacoカードでの購入時に、税抜き価格に対して5％分のnanacoボーナスポイントが付与される。販売期限がせまった商品を購入するメリットを付与することでフードロスを削減する。

同プロジェクトは2019年10月から北海道、四国4県でテストしており、2020年2月より九州7県へテストエリアを拡大。同年春から全国展開を予定している。

また、恵方巻等の予約商品については、店舗による事前予約を推進。当日の販売促進に向けて来店客への積極的な声がけを実施。農水省のPR資材「ろすのん」を使ってフードロス削減意識の浸透を図る。

官民連携による食品ロス削減国民運動のロゴマーク「ろすのん」

同社はこれまでもフードロス削減について、食べ切りや長期保存に配慮した「セブンプレミアム」を開発。オリジナルデイリー商品では、自社工場の優位性を活かし、製造工程や温度、衛生管理の見直しで保存料を使うことなく、消費期限延長を実現しているという。

過去の取り組み

2009年のチルド弁当からスタートし、グラタン・ドリア、スパゲテイ・パスタ、サンドイッチ、惣菜などにも鮮度延長商品の拡充を実施。オリジナルデイリー商品における長鮮度商品の比率は約75％。

サラダなどの一部商品は、容器内の酸素を窒素に変え、シール状の蓋を熱で接着・密封。千度を保ちつつ大幅な消費期限延長を実現したという。

納品ルールを変更し、製造日から賞味期限の1/3が経過するまでに店舗へ納品する「3分の1ルール」が一般的だったところ、2014年11月から、飲料・菓子全品で、製造日から賞味期限の1/2が経過するまでに店舗へ納品する仕組みに変更。2019年には常温加工食品にも拡大した。