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「特務機関NERV災害対策車両」が始動。災害時に情報発信する初号機・弐号機
2019年12月23日 14:53
「特務機関NERV災害対策車両」が誕生。2020年2月に東京エリアで「初号機」を、札幌エリアで「弐号機」を運用開始する。
ゲヒルンと三菱自動車、スカパーJSATが災害対策車「特務機関NERV制式 電源供給・衛星通信車両 5LA-GG3W(改)」を共同製作。災害による長期停電や通信網の途絶に備え、防災情報配信サービスの継続や近隣自治体への支援が目的となる。
ゲヒルンは、「特務機関NERV防災アプリ」等を通じて防災情報を配信しているが、停電や通信障害によって特務機関NERVのオペレーション拠点が情報配信機能を喪失した場合に、同車両を活用する。
三菱自動車のアウトランダーPHEVに、スカパーJSATの通信衛星や準天頂衛星システムを活用した通信設備を搭載し、電源と通信を独自に確保。「特務機関NERV防災アプリ」を単独で継続可能にする。停電や障害によりNERVのオペレーション拠点が情報配信機能を喪失した場合でも、同車両を使用して電力と通信を独自に確保し、防災情報サービスを継続する。
同車両は、アウトランダーPHEVをベースに、カイメタ社の平面アンテナ端末を搭載。スカパーJSATの通信衛星を経由してインターネットに接続できる。また、準天頂衛星「みちびき」を利用した衛星安否確認サービス「Q-ANPI」の端末の貸与を受け、車両に搭載。みちびきを利用した災害用通信も確保する。
停電や通信障害によって特務機関NERVのオペレーション拠点が情報配信機能を喪失した場合でも、電力と通信を独自に確保。防災情報配信サービスを継続する。また、防災情報配信オペレーションに支障がない場合には、被災地へ出動して災害対策本部や避難所等に、給電・充電サービス、電話サービス、Wi-Fiインターネット接続サービス、インターネットやみちびきの災害・危機管理通報サービスを利用した防災情報を提供する。また、防災訓練への参加、自治体や企業の災害対策モデルケースの提示なども予定している。
三菱自動車はアウトランダーPHEVを提供。2.4Lエンジンを採用したSUVタイプのプラグインハイブリッドEVで、100V AC電源のコンセントを車内に2つ備え、合計で1,500Wの電力を取り出せる。また、家庭とクルマをつなぐV2H機器を使用すれば、満充電の状態で一般家庭の最大約1日分、 エンジンでの発電も組み合わせれば、ガソリン満タンで最大約10日分の電力量を家庭に供給できるなど、動く蓄電池としての機能も併せ持っている。
今回のゲヒルンの計画に三菱自動車が賛同し、アウトランダーPHEVを2台提供。さらに、スカパーJSATも平面アンテナ端末と通信サービスを提供、内閣府準天頂衛星システム戦略室が衛星安否確認サービス「Q-ANPI」端末を貸与することで、本整備計画が実現できたという。運用管理者は、ゲヒルン 技術開発部 危機管理局。