マイクロソフトとNTTが戦略的提携。Azureや研究開発など

マイクロソフトのサティア・ナデラCEOとNTT澤田純社長

NTTとマイクロソフトは10日、複数年にわたる戦略的提携に合意した。クラウドサービスや研究開発などで協力していく。

提携の主な内容は「グローバル・デジタル・ファブリックの構築」、「企業向けデジタルソリューションの開発協力」、「次世代技術の共創」。

グローバル・デジタル・ファブリックは、マイクロソフトのクラウドとNTTのICT インフラ等を組み合わせたソリューション。生産性向上ソリューションやパブリッククラウド、データセンタ、ネットワークなど、両社の強みを掛け合わせ、世界中の企業のデジタルトランスフォーメーション加速のための、持続可能かつセキュアで強固なデジタル環境の構築を目指す。

企業向けデジタルソリューションでは、エッジからクラウドまでのセキュアな運用を実現するソリューションを、Microsoft Azureを用いて開発。脅威情報の高度な分析、AIベースのアシスタントを備えたソーシャルロボティクス、デジタルワークプレイスソリューション、ナレッジマネジメントなどの実現を目指す。提携の一部として、NTTは自社のグローバルITインフラの最新化などの分野のクラウドプラットフォームとしてMicrosoft Azure を活用していく。

次世代技術の共創では、NTTが提唱するIOWN構想の実現に向け、オールフォトニクス・ネットワークなどの研究開発で連携。将来の光技術ベースのネットワークや情報処理基盤による社会の持続可能な成長をサポートする。