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パナソニック、燃料電池フォークリフト用水素ステーションを稼働

パナソニックは18日、水素を製造・供給する水素ステーション「H2 Kusatsu Farm」の稼働を開始した。滋賀県草津市のパナソニック アプライアンス社草津拠点構内に建設され、同施設内で燃料電池フォークリフト用の燃料として使用される。

長時間の充電が必要なバッテリ式のフォークリフトに比べ、燃料電池フォークリフトは約3分で充電が完了するメリットがある。

太陽光パネルの電力による水の電気分解と、小型水素製造装置を使ったガス改質による水素製造の2方式を導入することで、天候に左右されずに水素を製造できる。小型水素製造装置は家庭用燃料電池「エネファーム」の技術がベース。現在は1日にフォークリフト約2台分の水素が製造できる。

ステーション内で水素を製造、圧縮、蓄圧、充填する「オンサイト方式」を採用。充填圧力は35MPa、充填能力は29Nm3。設置面積は10m2(5m×2m)。

同社では2021年4月に純水素燃料電池の製品化を目指しており各地で実証実験を行なっている。