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名刺から自動で反社チェック。Sansanの新機能
2019年10月30日 14:30
法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」、および個人向けの「Eight」を展開するSansanは、法人向けのSansanのオプション機能として、コンプライアンスチェック・反社チェック機能の実装開発を発表した。10月30日から問い合わせ受付開始、機能提供は2020年3月を予定する。
Sansanは、ユーザーが専用スキャナーやスマホアプリで読み取った名刺の文字情報を、独自のAIと手入力を組み合わせたシステムによりデータ化し、クラウド上で名刺を管理できるサービス。
反社チェック機能は、名刺をスキャンするだけで反社会勢力等のリスクのある組織ではないかどうかを自動でチェックし、リスクがある企業であると判定した際に通知するという、Sansanに追加されるオプション機能。スクリーニング・ソリューションを提供するリフィニティブと共同で開発している。
リフィニティブでは、国内外の経済活動に関係する企業・人物等をコンプライアンスの観点でスクリーニングするデータサービス「World-Check」を提供している企業。グローバル規模でのアンチマネーロンダリングやテロ資金供与対策、反社会的勢力等のコンプライアンスリスクをヘッジ可能なソリューションとしている。
リフィニティブは、リスクのある企業・人物の440万件以上のプロファイルを有し、国内に関しては、指定暴力団のほか、暴力事件、損壊事件、麻薬犯罪、詐欺犯罪に関わったことのある組織等も含まれる。同ソリューションの導入実績は世界160カ国、7,900社を超えるという。
反社チェック機能では、データ化された名刺情報の中の「会社名データ」と、リフィニティブのコンプライアンス関連データベースとを名寄せし、リスクのある企業を検出。名刺交換相手がリスクのある企業だった場合、Sansan上に通知が表示される。なお、リフィニティブは企業のほか、個人のプロファイルも有するが、Sansanの反社チェック機能で対象となるのは企業のみ。
通知されるタイミングは、名刺情報をデータ化した後速やかに通知するとしており、基本的には翌営業日。また、コンプライアンス担当者や事業部責任者への通知機能の開発も予定している。
反社チェック機能のメリットとして、反社チェックの一次スクリーニングの早期化、反社チェックの自動化による業務時間の短縮と業務負荷の軽減を挙げる。さらに、担当者ごとの判断から発生するチェックがなされる企業のばらつきによる、チェック漏れリスクを回避できるとしている。
料金は、各企業の利用に合わせ個別の見積り。想定としてはSansan本体の月額利用料金の20%程度が追加費用としてかかる。