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下北沢、小田急の鉄道跡地に温泉旅館。「下北線路街」開発
2019年9月24日 21:20
小田急電鉄は、小田急小田原線の代々木上原駅から梅ヶ丘駅間の鉄道地下形式での連続立体交差事業および複々線化事業による鉄道跡地の開発計画「下北沢地区上部利用計画」の概要を決定。1.7kmにわたる開発エリアの名称を「下北線路街」とし、2020年度までに整備する。
開発コンセプトを「BE YOU.シモキタらしく。ジブンらしく。」とし、「サーバント・デベロップメント(支援型開発)」というスタイルで、地域の人々と一緒に街をつくっていくとしている。
対象エリアは小田急小田原線 東北沢駅から世田谷代田駅。敷地面積は約27,500m2。開発エリアにおいて、賃貸住宅「リージア代田テラス」と複合施設「世田谷代田キャンパス」がすでに開業している。
今後は、商業施設が複数開業するほか、温泉旅館、ホテル、保育園、 学生寮の開業、建設を予定している。
温泉旅館は「都心に突如現れる温泉旅館」がキャッチコピー。箱根から運ぶ温泉露天風呂のある大浴場のほか、レストランや茶寮&BAR、ボディケアサービスなど宿泊客以外も利用可能な施設を備える。2020年9月開業予定。規模は2階(一部3階)、約2,000m2、35室。
商業施設は開業予定順に、駅商業施設「シモキタエキウエ」、店舗兼用住宅となる商店街型商業施設「BONUS TRACK」、ライフスタイル提案型施設(名称未定)、路面店型商業施設(名称未定)、エンタメカフェ(名称未定)を予定。
シモキタエキウエは、2019年11月開業予定。生活雑貨やグリーンショップ等の販売店、カフェ、大衆居酒屋、立ち飲み屋などを展開する、駅商業施設となる。規模は2階、約1,500m2、1階4区画、2階12区画。
BONUS TRACKは、2020年4月開業予定。「新たなチャレンジや個人の商いを応援する長屋」をキャッチコピーとし、住居併設の飲食店や物販店をはじめとした商店街を展開。“店主の顔”の見える場所を目指す。規模は2階、約900m2、14区画。
ライフスタイル提案型施設、路面店型商業施設、エンタメカフェは、2020年12月開業予定。
ライフスタイル提案型施設は、シモキタに住む人・働く人・訪れる人のための新たな居場所として、グローサリー、喫茶、ミニシアター、ラウンジ、宿泊施設などを併設。駅前広場や施設内でイベントを開催するなど、新たなコミュニティが生まれる場を目指す。規模は5階、約1,700m2。
路面店型商業施設は、セレクトショップやレストランなどが路面店のように展開。路地を巡って楽しめる商業施設を目指す。規模は2階、約1,900m2、1階14区画、2階10区画。
エンタメカフェは、ライブや演劇などのパフォーマンスができる設備を兼ね備えたカフェレストラン。一般でも、レンタルスペースとして貸し切り利用が可能。規模は1階、約400m2
都市型ホテルは2020年12月開業予定。規模は2階、約1,700m2、約50室。保育園は2020年4月、学生寮は2020年11月の開業予定としている。
そのほか、世田谷代田が発祥の「カルディ」の店舗・事務所となる「KALDINO」が2019年12月開業予定。カルディを運営するキャメル珈琲の商品開発キッチンと事務所、およびカフェで、不定期で試食会などのイベントを開催する。
また、9月24日、下北沢交番横(東京都世田谷区北沢2-33-12)に、屋外スペース「下北線路街 空き地」を開設。約1年半の期間限定で、下北線路街の全体開発コンセプトを体現する空間としている。
イベントスペースやレンタルキッチン、キッチンカースペースなどを用意。「トライアルで飲食店を出店してみたい」、「既存のお店とは異なるメニューをテストしてみたい」といった「やってみたい」を応援する空間を整備する。そのほか、音楽イベントやトークショー、お笑いライブなど、各種イベントを開催する。