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Netflixの日本の会員数は「ざっくり300万」。日本から世界発信
2019年9月6日 16:41
Netflixは6日、報道向けイベント「NETFLIX HOUSE:TOKYO 2019」を開催し、「パーソナライゼーション」、「途切れない」、「画質・音質」など、ホームエンターテイメント体験向上へ取り組みを紹介した。その中で、日本の会員数は約300万と発表された。
同社はこれまで、日本の会員数を明らかにしていなかったが、Netflixプロダクト責任者のグレッグ・ピーターズ氏が、「会員数はざっくり300万(roughly 3 million)で、さらに増え続けている」と言及。7月発表時のNetflixの有料会員数は1億5,100万人だが、米国以外の世界各国での成長が続いている。
日本のコンテンツを世界に発信
ピーターズ氏は、DVD宅配から始まったNetflixの歴史と、ストリーミングへの参入、2015年の日本展開、190カ国への配信展開を説明。配信だけでなく、2013年の「ハウス・オブ・カード」を皮切りにコンテンツ制作に参入、いまでは多くの作品を自ら手掛ける「グローバルエンターテインメントカンパニー」だと語った。
日本でも早くから独自のコンテンツを制作。海外でのファンも多い「深夜食堂」や、「他の国とは全く異なるリアリティショー」として人気の「テラスハウス」などを代表例としたほか、アニメの視聴時間も2017年オリジナルアニメ開始時より9割伸びているとし、「日本のコンテンツを海外に拡散するネットワーク」というNefflixの特徴を強調した。
その最新事例としてピーターズ氏が説明したのは、8月に配信開始した「全裸監督」。「日本のある時代の、とてもローカルでクレイジーな歴史を、クリエイターのビジョンにより実現。日本で最も見られた作品になった。それだけでなく、韓国、インド、台湾、タイ、シンガポールなどでもトップ10に入っている。“ローカル”だがハイクオリティなストーリーが、Netflixというインターネットサービスの力で広がっている」とした。
そのために、字幕や吹き替えにも力を入れており、全裸監督は、28の言語で字幕付き、12言語で吹き替え付きで配信されているという。
コンテンツへの投資はさらに強化。ドラマやアニメなど、向こう12カ月で16のオリジナル作品を投入予定。
また、4日に発表したJ:COMとのパートナーシップや、独自料金プランを持つauとの協業、ソニーやパナソニックのテレビにおける、Netflixに最適化した「Netflix画質モード(Netflix Calibrated Mode)」など、日本のメーカーや事業者との連携を強調。様々な施策で、日本におけるNetflixの魅力を高めて、日本作品の魅力を海外に広げていく。
NETFLIX HOUSE :TOKYOでは、UIデザインや、動画データの軽量化などのテクノロジー、画質や音質への取り組みなども紹介。詳細はAV Watchでレポートする。