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「Apple Digital Masters」開始。24bitマスターでストリーミング高音質
2019年8月13日 22:16
Appleは、iTunes向けに展開していた配信楽曲のマスタリングプログラム「Mastered for iTunes」を「Apple Digital Masters」にブランド変更し、順次Apple Musicで展開する。
Mastered for iTunesは、iTunes専用のマスタリングにより「サウンドエンジニアの意図通りの音の再現」を目指したプログラム。iTunesのダウンロード楽曲向けに展開していたが、Apple Musicに拡大し、リブランドしたものが、「Apple Digital Masters」となる。
Apple Musicのストリーミングやダウンロードの一部楽曲と、これまでの「Mastered for iTunes」全楽曲がApple Digital Mastersプログラムとなる。これに伴うApple Musicの料金変更などはない。
楽曲形式はAACでビットレートは256kbpsと、従来のiTunesなどと変わらないが、Apple Digital Mastersの楽曲は、24bitのマスター音源を使ってエンコードされる点が特徴(通常のApple Music楽曲は最低16bit/44.1kHzのマスター)。
また、Mastered for iTunesと同じプログラムの名称変更だが、Apple Digital Mastersではエンコーダーの性能が向上しているため、「Mastered for iTunesからの音質の向上はすべてApple Musicでのストリーミングで得られる」という。
対応楽曲は、トラックによってはマークが記され、Apple Musicの将来的なリリースでは、アルバムページで状況をチェック可能になる予定。iTunes Store上でも確認できる。
現在は、Apple Musicで配信されている楽曲のうち、「トップリリースの大半の楽曲は Apple Digital Mastersバージョン。米国ではトップ100入りした楽曲の約75%、全世界ではトップ100入りした71%の楽曲が Apple Digital Mastersで制作されている(2019年4月30日時点)」とのこと。
Apple Musicの登録者であれば追加費用なく、ダウンロードして再生可能。以前に購入したトラックのApple Digital Mastersバージョンが登場した場合は、追加費用なしで再ダウンロードできる。
また、モバイルデータ通信でもApple Digital Masters楽曲を再生可能。その場合は、設定>ミュージック>モバイルデータ通信で、「ストリーミング」をオンにした後、「高品質ストリーミング」をオンにする。