和歌山市駅の複合施設「キーノ和歌山」。'20年4月オープン

南海電鉄は、市街地再開発事業として和歌山市と共同で推進中の複合施設全体の名称を「キーノ和歌山」に決定。2020年4月下旬に商業ゾーン及びホテルを開業する。

キーノ和歌山は、和歌山市駅を中心に、すでに開業している南海和歌山市駅ビル(オフィス棟)と駐車場棟に加え、現在工事を進めている商業ゾーン、ホテル、公益施設棟からなる複合施設。

商業棟とホテル棟1階から3階の商業ゾーンは、改札正面の通路が3階までの吹き抜け空間。駅とまちを繋ぐ「和歌山の新しい玄関口」をイメージ。1階、2階の通路天井部分には紀州材を使用し、和歌山らしさを表現しているという。約30店舗が出店する。

各フロアごとにコンセプトが決められ、1階が生鮮食品や食品雑貨、和歌山ならではの食材が揃うデイリーユースのフロア、2階が和歌山のローカルグルメが楽しめるレストランのフロア、3階が専門医によるクリニックに加え、調剤機能も併設した医療機能が揃う美と健康のフロアとしている。

デイリーユースのフロア イメージ

ホテル棟の4階から12階には「(仮称)カンデオホテルズ和歌山」が出店。健康朝食ビュッフェ、シモンズ社製のベッド、最上階には紀の川を望む露天風呂付き大浴場を備える。客室数は120室。

露天風呂イメージ

公益施設棟(和歌山市民図書館)は、ラウンジが併設される1階と暮らしに密接した蔵書を配架する2階は気軽に入れるカジュアルな空間、学習を目的とするフロアの3階、キッズスペースや飲食ができる休憩スペースを併設する4階で構成。屋上は「市民の憩いの場」として、公園のように人が集まり、屋外での食事を気軽に楽しめる場にするという。

商業棟は地下1階地上3階建て、延床面積は約8,600m2。ホテル棟は地上12階建て、延床面積は6,000m2。公益施設棟は、地上5階建て、延床面積は9,600m2。収蔵冊数は開館時約50万冊。駐輪場(中2階)は約800台。